「アルバムを買った人だけが応募できる入場無料のフィルムコンサートが、全国で行われたんです。そこにどちらか1人が登場する、という趣向で。

 変則的なソロツアーですよね。大阪の厚生年金会館での公演は光一クンだったのですが、彼がシャワーを浴びていると、知り合いだという女性がやってきたんですよ

 とは元事務所スタッフ。

 最初に応対した警備員が言うには、「光一のフィアンセ」とのこと。入社して間もない若手スタッフが「そんな人いたかな」と思いながら楽屋口に行って会い、ちょっと年配のその女性に違和感は覚えたのだが……。

内緒で結婚する予定なのかもとか、失礼な対応をしてあとで怒られてはまずいといった気持ちから、楽屋の中に入れてしまったそうです。そこにシャワールームからバスタオルを1枚巻いただけの光一クンが出てきて」(前出・元スタッフ)

 ソファに座る女性を見るなり、

「誰、これ?」

 光一の明らかに不審そうな様子に、致命的な判断ミスを直感した若手スタッフは、凍りついたかのような空気のなかで、あわてて説明を始めたものの、

「バカ野郎! 俺がこんなオバちゃんと結婚するわけないだろ!!」

 光一はいきなり激高。さらに、

「普通に考えればわかるだろ。とっとと追い出せ、まったく!」

 と、珍しくわれを忘れたようにキレまくった。

 いったい全体、どういうことなのかというと─。

「熱狂的なファンが婚約者になりすまして、接近しようとしたんですね。先輩スタッフが打ち合わせで楽屋を離れていなければ、正体を見抜けたんでしょうけど。ただ、怒りがおさまると、光一クンはそのスタッフに、ジャニーズとファンの関係について優しくレクチャーしたそうです」(元スタッフ)

 それはズバリ「いろんな人がいるから、女の子の言うことを簡単に信じるな」「普通の価値観で対応するとモメるよ」ということ。彼はその理由を、こう説明した。

「例えば、大人になってもディズニーランドで、ミッキーの帽子を本気でかぶっているような女性っているでしょ。俺たちのファンって、そんな一直線な人たちが多いから、こっちもしっかりしてないと……」