泰葉の前夫・春風亭小朝

 平成29年秋の紫綬褒章の受章者が発表され、エンターテインメント業界からも脚本家の三谷幸喜氏(56)、作詞家の松本隆氏(68)、漫才師の大助・花子(68・63)が栄誉に預かった。

「大衆芸能の叙勲・褒章では、最高位に位置するものです。これより上は文化勲章とか文化功労者、人間国宝しかありませんからね」

 と解説するのは一般紙文化部記者だ。確かに、漫才師が文化勲章を受章する時代がやって来ることは、なかなかイメージできない。

 国が認める賞・章にはいくつかあるが、

「ここに挙げた3組の受章者には、共通の実績があります。文化庁芸術選奨の大賞を受賞しているのです。三谷さんは演劇部門で、松本さんと大助・花子は大衆芸能部門で、です」と演芸評論家の言。

「芸術選奨を取った人が数年後に紫綬褒章を受章するという流れはすっかり定着していると言っていいと思います。近年、歌手の由紀さおりさん、落語家の柳家権太楼、柳家さん喬、五街道雲助、立川志の輔らが同様のパターンで受章に至っています」

 となれば、近年の芸術選奨受賞者で紫綬褒章を受章していない大物こそが、次の候補者となる。桂ざこば、オール阪神・巨人、山下達郎、春風亭小朝、小曽根真、坂本龍一、細野晴臣、小田和正らといった説明不要の面々が、待ち受けている。

「芸能のフィールドでも古典芸能、伝統芸能の世界の実演者は比較的受章しやすい傾向にありますので、桂ざこば、春風亭小朝はかなり有力候補であるはずです」と前出・演芸評論家。ところが、と表情を曇らせ、こう続ける。

「国の賞や章というものは、お上のお墨付きを得るようなものです。慎重に受章者を選考します。芸がいいことはもちろんですが、そこに必ず『国民の規範となる』人間性が加味されるんです。

 芸が良くてもなかなか受章できない人は、その部分がネックになる。小朝なんていい芸なんですが、『週刊女性』が盛んに報じているように、元妻の泰葉が、小朝の人間性をあれこれ公にしている(笑)。そういうのを見聞きすれば、選ぶ方も選びきれないものです」

 別れれば他人の夫婦。相手のことをあれこれ暴露しないというのが、元夫婦のエチケットだが、それが通じない伴侶を持つとさまざまな影響を及ぼすことになる。

 泰葉は現在、イラン人の実業家の婚約中で、ラブラブ状態。願わくばうまく結婚してほしいと、誰よりも前夫の小朝が願っているのかもしれない。

<取材・文/薮入うらら>