田中の妻に現在の様子を聞いてみた。

─以前、男性週刊誌には“元気になっている”と、はっきりお答えになっていましたが……。

もちろん、元気ですよ! でも、それ以上はお話しできませんので……

 そう言うと、そのままインターホンを切られてしまった。

 そういえば、'13年に“引退発言”について『週刊女性』が直撃したときも、田中が答えようとするのを夫人がさえぎって、「元気です」と代わりに答えていたのだった。

 彼がこのような状態で、本当に『北の国から』続編のプロジェクトは動きだしているのだろうか。

 脚本を担当する倉本氏の事務所に問い合わせてみると、

そのような話はいただいておりません

 とのこと。雑誌上での小説の続編予定もないという。やはり、実現へのハードルはかなり高そうだ。最近の田中の様子を知っているという住民が、心配そうに話してくれた。

「はっきりいって、田中さんの体調は回復していません。認知症もかなり進んでいるようです。施設を出てからは家の2階にこもりきりで、外にはまったく出てこないようです。奥さんが沈んだ表情で周囲に話していたと聞きましたよ……」

 『週刊女性』が夫人に話を聞いたときは、つらそうなそぶりは見せなかった。

 長年、二人三脚で歩んできた夫人は田中の回復を信じて闘病生活を支え続けているのだろう。