箱根駅伝キホンのキ~PART2
■外国人留学生とは?
10区間のうち、外国人留学生は1人に限ると決められている。初めて登場したのは第65回大会(’89年)。山梨学院大のジョセフ・オツオリさん。外国人留学生を起用したことがあるのは山梨学院大、日本大、拓殖大、亜細亜大、創価大、平成国際大、東京国際大の7校のみ(予選会を除く)。
■関東学生連合とは?
予選会を通過できなかった大学から、個人成績が上位の選手を集めたチーム。オープン参加なので、チームや個人に順位はつかない。ただし、個人の記録は認められる。選出は、1校から1名のみ。
「さらに、今回の大会から“本戦出場がない”という条件も加わりました」
■繰り上げスタートとは?
トップの選手が中継所に到着してから、決められた時間内(2、3区は10分、以降の区は20分)に中継所に走者が到着しないと、次の走者が強制的にスタートさせられる“繰り上げスタート”になる。その場合、母校の襷ではなく、大会本部が用意した“白襷”で走ることになり、屈辱。しかし失格ではなく、タイム差はきちんと計算される。
「繰り上げスタートになっても、往路と復路のゴールとなる5区と10区は、自校の襷の使用が認められています」
■時間差スタートとは?
往路の5区でトップの大学がゴールしてから、10分以内にゴールできれば、翌日の復路(6区)をそのタイム差でスタートできる。しかし、10分以上遅れた大学は、トップのチームが走り出した10分後に、いっせいにスタートする。
「復路は見た目の順位と本当の順位が違うことも多いので、わかりにくいかもしれません」
■途中棄権とは?
ケガや体調不良などで、選手が走り続けられない場合は監督、走路員、審判員の三者合意によって赤旗が上がり、途中棄権となる。棄権した区以降のランナーも走りはするが、オープン参加扱いに。順位はつかず、記録も認められない。当然、次回大会は予選会から出場を目指すことに。
■往路優勝、復路優勝、総合優勝、完全優勝
往路優勝は、往路を1位でゴールしたチーム。復路優勝は、“復路だけ”のタイムがいちばん速かったチーム。そして全チームが目指す総合優勝は、2日間の総合タイムで決まる。さらに、1区から10区まで“1度もトップを譲らずに”勝つのが完全優勝だ。
「39年ぶりに完全優勝を果たした’16年の青学大は、記憶に新しいですね」
■区間賞?金栗四三杯?
選手の誰もが憧れる名誉・区間賞。各区間でタイムがいちばん速かった選手に贈られる。もらえるものは、賞状とトロフィー。さらに、最優秀選手(1人)に贈られるのが『金栗四三杯』。’04年に創設された。
「過去には“元祖山の神”の今井正人さん(順大)、“2代目山の神”の柏原竜二さん(東洋大)、“3代目山の神”の神野大地さん(青学大)など、そうそうたるメンバーが受賞しています」