今年9月に引退する歌手の安室奈美恵(40)。昨年11月に発売したオールタイム・ベストアルバム『Finally』が、新年早々売り上げ200万枚を突破したという。NHK紅白歌合戦に出場したことも、年初の売り上げに弾みをつけた。
その紅白で起きた、安室奈美恵の写真をめぐってNHKがついたウソが、NHKをイラだたせているという。
「安室の“紅白の本番写真”、という触れ込みで、NHK側がメディアに配布したのです」
とスポーツ紙の音楽担当記者。こんなふうに続ける。
「芸能メディア的には、リハーサルの写真だろうが本番の写真だろうが、どうでもいいんです。ところが一般紙の文化部の記者が、これは本番の写真じゃない、と騒ぎ始めたんです。ところがNHKは、本番の写真です、と言い切った。おバカですよね」
なぜおバカなのか。それは配られた写真を見れば、一目瞭然という。
「データとして写真を受け取ったのですが、内容を確認すると撮影日がちゃんと『12月30日』とクレジットされていたんです。NHKの広報担当は、そんな初歩的な仕組みさえしならない。まさにおバカですよ」と前出・スポーツ紙音楽担当記者は続ける。
結果としてウソをついていました、すみません、と年が明けてから謝罪に追い込まれたNHK。メンツをつぶされたと相当イラだっているようで、
「おとなしく反省すればいいものを、年明け早々、そのNHKがよりよってあの東京スポーツに、謝罪・訂正記事の掲載を要求してきたそうです」
そう明かすのは、芸能サイト記者。舞台裏はこうだ。
「4日に行われた上田良一会長の年頭あいさつの場で、“リハーサル時のものだったのでは?”と問われた会長は“そんなことないでしょう”と一笑に付した、と書いたんです。
でもそれが人違いで、本当は広報担当の幹部だった。明らかに事実誤認です。NHKもそこだけを一点突破で、東スポ側にねじ込んでいるようですよ」
自分のミスを棚に上げて、相手側のミスは許さないというNHK。
一般紙記者から指摘を受けた際に素直に訂正しておけばここまで大きく広がらなかったものの、うそを認めなかったばかりに傷口を広げてしまった。
<取材・文/薮入うらら>