――となると最下位は、文句なしのイケメン・城田さんですか!?
高須「そうです! ズバリ彼の女装はまるでオカマだよ! スペイン人とのハーフということもあって、骨格もしっかりしているし、鼻も高くホリも深い。こういう方はとてもカッコいいんだけど、女装するとその部分がかえって『男』を感じさせて、オカマっぽくなる。オカマバーなら間違いなくナンバーワンの美しさですがね」
――実は城田さんが一番きれいかなと思っていたんですが、違うんですね~。
高須「男の美を作るものと、女の美を作るものは違うからね。ちなみに志尊さんみたいなキュート系女装男子はフィリピンパブっぽいよね。こういうきゃしゃなきれいな子、いそうでしょ?」
――いそうです(笑)。ところで、女装がうまくハマるにはきれいさだけではないとわかりましたが、中でも一番大事なものはなんでしょうか?
高須「幼さだね。幼児っぽい顔の作りというか、凹凸が強くない顔のほうが女の子の可愛さが出ます。だからこの3人の中で一番子ども顔の志尊さんが1位ということですね」
――なるほど。では、この3人の男性としての顔面ランキングはどうなりますか?
高須「それは真逆の結果で、体形もがっちりして男らしく鼻筋も通った城田さん、顔が整っている問題なしの美青年・瀬戸さん、甘いフェイスが母性本能をくすぐる志尊さんの順だね。これは男性らしいカッコよさのランキングで、もちろんみなさんステキですよ!」
――ところで、今まで女装の評価が高かった芸能人といえば、中居正広さん、菅田将暉さん、手越祐也さん、芸人のパンサー・向井さん、はんにゃ・金田さんが挙げられますが……。(女装した写真を見せる)
高須「金田さんはハマってるね。これは、志尊さんが女装が似合う理由と同じかも。中居くんも目がクリっとしていて可愛いね。手越さん、菅田さんは今っぽい女の子に変身していていいんじゃない?」
――逆に、男装が似合う女性の顔の特徴はありますか?
高須「面長、鼻がしっかり大きい、エラが張っている、の3点だね。要は男性っぽさがある顔の造りということなんだけど。元宝塚の天海祐希さんなんかまさにこのタイプ。男性役だったのも納得だね。同じ宝塚出身でも、丸顔で顔のパーツも小作りな黒木瞳さんなんかは娘役しかできない顔だと思います」
――なるほど。顔のきれいさというより、骨格が大事なんですね。ところで高須院長がこれまでに、この女装は美しい! と感じられた男性芸能人はいますか?
高須「プロだけど、梅沢富美男さんだね。最近は男性の姿で辛口コメンテーターの印象が強いけど、顔のパーツがちまっとして可愛く、唇がふっくらしていて実に色っぽく変身します。丸顔でふっくらしているところも色気になるのでいいね」
――そうなんですね~。柔らかさを持っていることが、仕上がりを良くする秘訣かもしれませんね! ところで女装ではないのですが、最近、一般的にも若い男性がスキンケアをしたり、化粧をしたり、きれいに撮れた自撮りを公開したりと、女性化している印象があります。高須院長はこのような変化をどう思われますか?
高須「それは平和の証。戦後教育が浸透したってワケです。だって戦時中は『ザ・男!』な軍人っぽさが評価されていたでしょう? それが、戦争が終わって男女平等になり、優しくてセックスアピールがない人が評価されるようになってきた。自撮り男子が毎日SNSを賑わせている限り、日本は平和でしょう!」
<プロフィール>
高須克弥(たかすかつや):
1945年愛知県生まれ。高須クリニック院長。医学博士。昭和大学医学部卒業、同大学院医学研究科博士課程修了。脂肪吸引手術など世界の最新美容外科技術を日本に数多く紹介。金色有功章、紺綬褒章を受章。『その健康法では「早死に」する!』(扶桑社)、『筋と義理を通せば人生はうまくいく』(宝島社)、『ダーリンは70歳/高須帝国の逆襲』(Kindle版)、『行ったり来たり僕の札束』(小学館)。最新刊は『ダーリンは71歳・高須帝国より愛をこめて』(小学館)