そういえば以前、レイザーラモンRGさんとレギュラーの松本さんが、あるイベントの打ち上げに遅れて来たことがあったが、着くやいなや、食べ物を流し込むように口に入れていたのを目の当たりにして驚いたことがある。
おそろしい食欲だと思っていたが、あれは普段から早く食べる習慣が身についているからこそのことなのだろう。
しかしその一方で、早く食べるという点にも注意が必要である。あまりにも先輩より早く食べてしまった場合、逆に急かせているような空気になってしまうからだ。
そんな私の失敗談
さて、そんな私も現役時代は先輩方からよくご馳走になっていたが、特に若手のころは多くの失敗をしてきた。
吉本新喜劇の大山英雄さんというベテラン芸人に、初めてご飯に連れて行ってもらったときの話である。大山さんといえば、東京の吉本新喜劇では重鎮にあたり、福山雅治さんのモノマネをする芸風でも有名だ。
ツアーの帰りに立ち寄ったお店で、彼が頼んだのはカレーライス。それに対して、私はカレーうどん。これが明暗を分けた。メニューが先に到着したのは、カレーライスだった。
カレーうどんは、まずうどんを茹でなければならないため、時間がかかってしまうのだ!
そんなことも知らなかった私を前に、大山さんはカレーが来るやいなやペロリと口に入れ始めた。大山さんも大山さんで、食べるのが早い。余程お腹が空いていたのか、初めて誘った後輩に興味を示さず無心に食べているではないか。