3軒目・自殺アパート
「イベントで知り合った不動産屋さんと仲が良くなり、事故物件を斡旋してもらえるようになりました」
3軒目は、6畳のワンルーム(ロフトつき)の物件だった。30代の女性が、恋人とケンカした後、突発的に玄関のドアノブで首をくくり自殺をした部屋と説明された。
もともと4万円の物件だったが、賃料は3万5000円と5000円しか値下がりがしていなかった。
「ドアノブで縊死と聞いていたんですが、ロフトの手すりもグニャッと曲がっていて、補修された跡もありました」
怪しく思いネットで調べてみると、ドアノブでの自殺が起きる前に、ロフトでも自殺が起きていることがわかった。
つまり2連続で自殺が起きた物件だった。
「2件連続って怖いですよね。気のせいなのかもしれないですけど、この部屋で寝ているとすごい頭が痛くなるんですよ。泊まりに来た芸人仲間もみな頭痛に悩まされていました。何か頭の痛くなる外因的な要因があるのかも?と思いました」
デメリット:もう1件の自殺に気づく、頭が痛くなる
アパートの正面にある一軒家の過敏な住人
4軒目・過剰摂取アパート
「4軒目と5軒目は同時に借りました。4軒目は関東、5軒目は関西の物件になります」
関東の物件は綺麗にリフォームされたワンルームのアパートだった。家賃は2万7000円、元の値段は3万5000円なので値引率はあまり高くない。
前の家主の死因は薬の過剰摂取(オーバードーズ)だった。
「住んでみて一番に気になったのは、アパートの正面にある一軒家です。ノイローゼぎみになってしまいました」
その一軒家の周りには防犯センサーが取り付けられていた。家の前を人が通るたびにピーピーピーと大音量でアラームが鳴る。
深夜に何度も起こされて、とてもつらかったという。
「そこの住人はとても過敏な人で家の前を歩くだけで文句を言ってくるような人でした。とてもアラームを止めてくれとは言えません。
ひょっとしたら僕の前に住んでいた住人も、アラームに悩まされ不眠症になってしまい、それでも眠るためにオーバードーズしてしまったのではないか?と勘ぐりました」
デメリット:大音量のアラーム