もうひとつの顔『酒サムライ』
そんな、アナウンサーとしてさらなる活躍を見せる彼女のもうひとつの顔が『酒サムライ』だ。
『酒サムライ』とは、日本酒文化を日本国内のみならず広く世界に伝えていくため、日本酒造青年協議会が任命する称号のこと。彼女は日本酒の唎酒師(=利き酒師)として、日ごろから講演活動なども行っている。
「20歳のときから日本酒を飲んでましたが、23歳のころ屋久島で『三岳』という芋焼酎をお湯割りで飲んだら、それがとっても美味しくて焼酎にハマったんです。
それで26歳のころ先に焼酎の唎酒師の資格を取りました。あまり人と同じことをしたくないんですね。日本酒の唎酒師はすでにたくさんいらしたので(笑)。’09年には、フードアナリストの資格を取りました。そのころから、食やお酒の楽しみ方や文化をちゃんと伝えたいという思いが湧いてきたんです。お酒は一生、飲み続けるじゃないですか。だったら、造り方を知ることでより楽しめるのではというところからスタートして、日本酒の唎酒師の資格も取りました」
今では日本橋三越のカルチャーサロンで日本酒講座を開いているほか、お酒の造り手や酒米生産者に向けて講演をするほどの本格派。
そんな彼女に、お花見にぴったりな日本酒を選んでもらった。
「佐賀県の天吹酒造さんには、紫黒米を使ったロゼ色の日本酒があるんです。甘みがあるので、日本酒にあまりなじみのない方も楽しんでいただけると思いますよ。それと、茨城県の来福酒造さんにはさくらの花酵母を使ったお酒もあるんです。ほのかに桜のような香りもあり、うまみがしっかり感じられて、ラベルデザインも春らしいのでおすすめです。気がおけない仲間と桜の下で飲めたら楽しいでしょうね」
ファンや視聴者へ向けてメッセージ
最後に11年半も“生コマ”を見続けてくれたファンや視聴者へ向けて、こんなメッセージを。
「60秒という短い時間なのですが、長年続けていると、何となく印象に残っていてくださる方が多いみたいで。
初対面の方に“どこかでお会いしたことありますよね”って言われることも、よくあります。“もしかして、『とくダネ!』ご覧になってますか?”って聞くと、“ああっ!”って思い出してくださって。本当にありがたいですね。
ブログやツイッターもそうですが、テレビ局などへもたくさんの応援の言葉をいただきまして、楽しみにしてくださっている方々がいるんだなと、本当に励みになっていました。多くの方の支えがあり11年半も続けてこられたと思います。ありがとうございました」
彼女の笑顔と素敵な声は、これからも多くの人たちを癒していくに違いない。