言い古された話ではあるが、昔から芸能人の成功の証、ステータスといえば豪邸と高級。それは今でも変わりないようだが、に関しては以前と傾向が変わってきている。

「ポルシェやベンツ、BMWなど、いわゆる高級外を所有している人は相変わらず多いですが、最近は“旧”と呼ばれる古いに乗る人が増えています。

 また独自の改造を施したカスタムカーに乗る人もいて、芸能人のの趣味も幅が広がりました」(カー雑誌ライター)

 “旧”はヴィンテージカーまで古いものではなく、20~25年前に作られた。国産もあるが人気があるのはアメ。“旧”ブームは、いま得にお笑い芸人の間で巻き起こっていて、

ケンドーコバヤシは73年式のトヨタ・クラウン、千原ジュニアは79年式の日産・セドリック。『バイキング』の小峠は60年代後半に作られたシボレー・ノヴァ、じゅんいちダビットソンは65年式シボレー・シェベルマリブ。

 現在は手放したようですが『キングコング』西野亮廣は68年式フォード・ムスタングに乗っていました」(写真誌記者)

 若手だけではない、明石家さんまも、

「普段の足としてはベンツのゲレンデヴァーゲンに乗っていますが、ほかに所ジョージからプリムスバラクーダを譲り受けたそうです」(前出・カー雑誌ライター)

 こんなに乗っていたら目立ってしょうがない、と思うが、お笑い芸人は芸能人の中でも特に目立ちたがり屋が多い。見られることが快感なのは間違いないだろう。

 だが、こだわりのに乗っているのはお笑い芸人だけではない。

「普段乗りではないでしょうが、草なぎ剛は69年式のシボレー・C10というピックアップトラックを持っています。

 ムロツヨシと賀来賢人、蒼井優は旧型のトヨタ・ランドクルーザーに乗っています。また伊勢谷友介は、改造に1000万円はかかっているだろうと思われるトヨタ・ハイエースのカスタムカーに乗っていますね」(前出・写真誌記者)

 確かにこだわりがあるように見えるが、それでも、なるべく目立たないようにはしているようだ。そこはお笑い芸人とは大きく異なるところ。

 だが、そんな中で、こんな目撃情報も。

「マットブラックという艶消し塗装をされたBMWで、都内を疾走している沢尻エリカさんを見たことがあります。滅多に見ることがないなので、目立つことこの上ない(笑)。すぐにわかりましたよ」(写真誌カメラマン)

 やはり“エリカ様”はちょっと違う⁉

<芸能ジャーナリスト・佐々木博之>
◎元フライデー記者。現在も週刊誌等で取材活動を続けており、テレビ・ラジオ番組などでコメンテーターとしても活躍中。