「こういう撮影って、久々な気がします。なんだか恥ずかしいですね……(照)」
これまでたくさんの映画やドラマに出演してきた東出昌大。そんな彼も久々の取材に緊張した様子だったが、シャッターが切られた瞬間からガラリと雰囲気が変わり、さまざまな表情を私たちに見せてくれる――。
今回、東出が挑むのは自身にとって初挑戦となる月9ドラマ『コンフィデンスマンJP』(4月9日[月]夜9時スタート)。詐欺を生業(なりわい)にするも、小心者で早く足を洗いたいと思っている通称“ボクちゃん”という役だが、
「みんなの暴走を止めようとするんだけど、最終的にはいつも翻弄(ほんろう)されるキャラクターで。そんな彼の姿が、素の自分に似ているなと思います(笑)。それに、彼はいつも他人をだましているようで、常に仲間からだまされているので、見てくださる方々にいちばん近い感覚を持っている役なのかなとも思います」
実は、コメディー要素が多い今作に向けて、自分なりに勉強をしているんだとか。
「どういうふうにしたら人が笑ってくれるんだろうってことをひたすらに考えました。お笑いの方のライブ映像や、コメディー映画を見てみたり。でも、だからといってすぐにできるわけでもありませんし、二匹目のどじょうがいないように、同じことをやっても意味がない。僕らのオリジナルを作れるよう、“いかに笑ってもらえるか”を常に意識しています」
しかし、努力家の彼にも苦手なものがあり、
「1話のホスト役で激しく踊っているシーンがあるんです。撮影ではかなり踊ったはずなんですけど、すごいカットされていて。どうも僕のダンスが下手だったみたいです……(笑)」
和気あいあいとした現場で撮影は順調みたいだけど、実は困っていることが……。
「小日向(文世)さんが、いつも僕を笑わせようと仕掛けてくるんです(笑)。それがあまりにも面白すぎて“こひさん、本当にやめてください。笑ってお芝居ができないから”っていうやりとりを何回もやっています」