しかし、とある皇室ジャーナリストは、雅子さまのタイ訪問は「現実的に厳しいのでは」と語る。
「まず、“気温”の問題があります。タイは平均気温が高く、1年中蒸し暑い気候なので、『適応障害』で療養中の雅子さまにとってはハードルが高いかもしれません。
さらに今回のような祝賀行事は、格式ばった場が予想されますが、そういった緊張感のある公の場では、“プレッシャー”も大きいでしょう」
皇室を長年取材するジャーナリストで文化学園大学客員教授の渡邉みどりさんは、今年1月の新年行事を例に出して説明する。
「今年初めにあった『講書始の儀』は、基本的に座って講義を聞くだけということもあり、雅子さまも参加されました。
しかし、その2日後に行われた『歌会始の儀』では、決められた所作があるからなのか、ご出席を見送られました。
やはり、ご病気のことを考えると、厳かな雰囲気で、しかも段取りが決まっている緊張感のある行事への参加は、難しいのかもしれません」
タイ訪問よりも可能性があるのは……
残念ながら、タイ訪問は厳しそうとのことだが、もうひとつ、雅子さまが訪問を検討されている国があるという。それは、あの“花の都”─。
「今秋、フランスに皇太子ご夫妻がそろって行啓される可能性があるそうです。今年は日仏外交関係160周年という節目で、政府から皇太子さまにフランスご訪問を打診しています。
この件は公務扱いとなり、“雅子さまも同行するのでは”と関係者の間でうわさになっているのです」(外務省関係者)