お互いが自分のやり方を押しつけて、人間関係はギスギスの極みで最悪。采配も稚拙な愚将、クビで正解か? 選手たちの運命やいかに
本田圭佑の意味深なつぶやき
〈It's never too late.〉和訳すると“遅すぎることはない”。4月10日、サッカー日本代表の本田圭佑はツイッターでこう呟いた。
「何を指しているのかは一目瞭然。その前日の4月9日、サッカー日本代表監督のヴァヒド・ハリルホジッチ氏の解任が発表されたんです」(スポーツ紙記者)
2015年から約3年間、代表監督を務め、ロシアW杯の出場も決めたハリルホジッチ氏のまさかの解任。その衝撃は計り知れない。
「電撃解任の理由は、成績不振。確かに日本代表はW杯出場が決定して以降は、3勝4敗2分けで低迷していました。とはいえ、ロシアW杯を2か月後に控えたこの時期に、なぜ? と疑問も残ります」(前同)
本田は“遅すぎることはない”と呟いているが、はたして、どうなるか? 後任には、アトランタ五輪サッカー日本代表監督で、Jリーグではガンバ大阪などを率いた西野朗氏が選ばれたが、大丈夫なのか?
ハリルと日本のサッカーは合わない
そこで、本誌が『ハリルホジッチ解任の吉凶』を徹底取材すると、今回の解任劇を“吉”とする見方がかなり強い。三十数年、サッカー日本代表の試合を取材しているスポーツライターの戸塚啓氏は、こう言う。
「ハリル解任は当然の流れ。タイミング的には遅すぎると思いますよ」
その理由として挙げられるのは、ハリルのサッカー戦術と日本のサッカーが“合っていない”ことだ。
「ハリルのサッカーは“縦に速い”。距離の長いパスを主軸に、選手をとにかく前線に走らせるスタイルです。ただ、日本人サッカーはもともと、短めのパスをつないでいくことを得意としています。ミスマッチがあったんです」(前同)
サッカー専門誌の編集者もこう語る。