「ハリル監督の口癖は“デュエルで勝て”。デュエルとはフランス語で1対1のことです。日本人は、海外の選手に比べてフィジカルが弱く、個の力で突破できない弱点があった。ハリルは、そんな日本人選手を改革しようとしたんですね」

 そして、長年、決定力不足が問題だった日本サッカーを変えようとしたのだが、結果が伴わなかった。

「W杯のアジア予選なら、それなりに通用したんですが、欧州や南米の強豪相手では、まったく歯が立たなかったんです」(前同)

当記事は「日刊大衆」(運営:双葉社)の提供記事です
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 それが如実に現れたのは、先の3月下旬に行われたベルギー遠征。

「W杯の同じグループの対戦国を想定した遠征でしたが、マリとは1-1の引き分け、ウクライナには1-2で敗戦。この2国はW杯出場を逃した格下なのに、このありさま。ハリルジャパンの限界が見えたような結果でした」(夕刊紙記者)

選手からも不満続々

 それだけではない。ハリルと選手の間の信頼関係も末期状態だったという。ベルギー遠征後、MFの森岡亮太は、

「監督と選手の間にイメージのギャップ? それは見ていても分かると思う」

と不満気味にコメント。DFの槙野智章は、

「自分たちの良さは何か。ショートパス、間を使いながらプレーするのも必要だったかなと思う」

と、監督の戦術に対して真っ向、批判をブチまけた。