“カトパン”こと元フジテレビアナウンサーの加藤綾子の人気が急上昇だという。
『好きな女子アナランキング』で上位にランクインするほど人気のあった加藤が、フジテレビを退社して、フリーアナウンサーとなったのは'16年の4月。
フリーアナが飽和状態の昨今、たとえ人気局アナであったとしても仕事を獲得するのは難しいことなのだが、
「カトパンは、古巣であるフジテレビの番組出演はそのまま継続していますし、NHKでレギュラー番組が始まりました。他局からも出演のオファーが続々と入っている状態です。
イベントの司会にも引っ張りだこですし、アナウンサー以外の仕事ではCMも何本か入っています。フリーに転向したばかりで、これだけ活躍している女性アナウンサーは過去に例がないと思います。“歴代最強女子アナ”と呼ばれるだけのことはあります」(芸能プロ関係者)
“アナウンサー以外の仕事”といえば、加藤は女優デビューを果たした。
現在放送している日曜劇場『ブラックペアン』(TBS系)に出演中だ。彼女が演じるのは、治験コーディネーターを務める木下香織(きのしたかおり)。この人物は物語を引っ張る重要な役どころを担う。
「まだ1歩踏み出したばかりですから、評価しにくいですが、アナウンサーだけあって滑舌もいいし、何と言ってもカトパンには華があります。ドラマの回を追うごとにどのように成長していくのか、今後が楽しみです」(テレビ誌ライター)
民放だけではない。現在放送中のNHK朝ドラ『半分、青い。』にも出演を果たし、“女優”カトパンは順調に滑り出したようだ。
アナウンサー出身の女優といえば、元祖といってもおかしくないのが、昨年亡くなった野際陽子さん。野際さんはNHKを退職したあと、'63年に放送されたドラマ『悲の器』(TBS系)で女優デビュー。
その後フランスに留学、帰国してから出演したドラマ『キイハンター』(TBS系)が大ヒットして、人気女優の仲間入りを果たした。その後の活躍は改めて言うまでもない。
「野際さん以降では、八木亜希子さんでしょうか。彼女も朝ドラ『あまちゃん』に出演して話題になりました。ただ、MCや司会などアナウンサーとしての仕事の方がまだ多いですね」(前出・テレビ誌ライター)
はたして、彼女は女優の道を進むのだろうか。アナウンサーには珍しく、音大出身の彼女は音楽の先生を目指していたという。アナウンサーになったきっかけについて、一年前に受けた雑誌のインタビューで、
《(入社試験は)当時付き合っていた人から「受けてみたら?」と勧められて》
と答えている。カトパンらしい!
「たまたまアナウンサーになったとよく言っています。本人は何かひとつの仕事に固執はしていないようで、なんでもやってみたいそうです。アナウンサーは彼女にとって通過点に過ぎず、もしかすると女優業も最終目標ではないのかも。
その一方で、仕事より家庭、お母さんを目指したいなんてことも言ってますよ。オジさんたちが聞いたらキュンとしちゃいますね(笑)」(テレビ局関係者)
番組で共演したマツコには、
「アンタって本当に汚い女! 万人受けを狙っている。誰からも嫌われないもんね」
と言われる始末。“あざとさ”を感じる人も多いだろうが、そんな彼女に魅了される男性ファンが、局アナ時代より確実に増えていそうだ。
<芸能ジャーナリスト・佐々木博之>
◎元フライデー記者。現在も週刊誌等で取材活動を続けており、テレビ・ラジオ番組などでコメンテーターとしても活躍中。