「子どもが5人いると“大変でしょ?”ってよく言われるけど、いちばんきつかったのは子どもが2人だったとき。働くママのしんどさ、差しのべられる手のありがたみって、すごくわかるんです」(なかみきさん、以下同)

 日常に追われながら働くママを笑顔にしてあげたい、助けてあげたい─。そんな気持ちに突き動かされ即、登録。

「出身の沖縄には“ゆいまーる”という助け合い精神があるんです」と、なかみきさんは笑顔で話す
「出身の沖縄には“ゆいまーる”という助け合い精神があるんです」と、なかみきさんは笑顔で話す
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 初めての依頼は、出産を間近に控えた女性宅での模様替えだった。

「自分の経験から、赤ちゃんを家に迎えるにあたって、どうテーブルやタンスなどを配置すればいいか、室内の動線を意識したアドバイスをしながら模様替えを行いました。依頼してくれた方がすごく喜んでくれたのを覚えています」

 マニュアルはない。依頼者と1対1でコミュニケーションをとりつつ、自分で考えてやったことで、相手が笑顔になる。それが何よりもうれしいと語る。

 このほか掃除や子育てアドバイス、(出身地の)沖縄旅行のプランニングなど、スキルと経験を生かして今までに17回、提供者として活動している。

 ぶっちゃけ、稼げた?

「そんなそんな(笑)。ここで稼ごうなんて思っていません。無料のボランティアだと続けるのがしんどくなるから、そうならない程度ですよ」

 提供者になりたい人へのアドバイスは、

「“昔、友達にこんなことしたら喜ばれたな”などと記憶をたどり、自分のできる範囲のことを提供するのがコツだと思います」

 自分の何げないスキルが、誰かの感謝にかわるとしたら、こんなにうれしいことはない。

★『ANYTIMES』https://www.any-times.com/