無関心で愛情がない両親
容疑者本人の考えはとにかく自分勝手で、アスペルガー症候群と診断されたためか、伯父にはこう打ち明けていた。
「“俺は障がい者なんだ。障がい者手帳を取得して就職するんだ”と言うんです。“俺には権利がある、障がい者枠で働くんだ”と。そんなこと、できるかどうかわからないのに。権利を主張するのに、義務を果たさない。5歳の子どもと同じです」
だが一家を知る関係者は、
「伯父も“出て行け”など乱暴な言葉を使っていたと聞いている。感受性の強い子だったようで、うまくいかないたび家出を繰り返していました」
昨年9月頭、精神科に入院中の小島容疑者から親元に手紙が届いたことがある。
「助けてください、といった内容です。だから私たちは養子縁組に踏み切った。一朗が逃げずに堂々と生活できるようにするにはそれしかなかった。一朗も喜んでいた」(実父)
だが、話し合いの輪からはずされた伯父は激怒した。
「私が知らない間に、母(一朗の祖母)と養子縁組をされていました。母が死んだら、一朗はどうする。俺は絶対に面倒はみないと言ったんです。妹(容疑者の母)も父親も無関心で、愛情がないんです」
と伯父は小島容疑者の両親の育て方に疑問を投げかける。
母親は、週刊女性の取材にメールで「私がどんなに一朗を思って行動していたか私は恥ずかしくないです」「真相はいつかわかるので今は耐えるしかないです」などと返信。反論を控えた。
身勝手な犯行に、身内の言動はどう影響したのか。小島容疑者はどのような言い訳をするのか。公判を待ちたい。