なぜ二世は道を踏み外しやすい?
――美醜は前世代の要素も大事なんですね。ところで、今のところ順調な芸能界デビューをしたKoki,さんと真剣佑さんですが、中には高畑裕太さんや清水良太郎さんのように、二世芸能人として注目を浴び、仕事も順調ながら不祥事を起こす方も目立ちます。なぜ二世は道を踏み外しやすいのでしょうか?
高須「二世、というより環境だね。親が芸能人でも一般人でも、悪事に手を染めてしまうような環境にあったということでしょう。そういう意味で、キムタク&静香夫婦は賢いね!」
――どちらもかつてはちょっぴり不良っぽく、多忙な印象の売れっ子芸能人のおふたりですが、その理由とは……?
高須「確かに夫婦揃ってスター級芸能人でしょう。でも、工藤さんは子どもを産んでから自分の芸能活動をセーブし、子どもとの時間をたくさん作った。Koki,さんも両親への感謝をインタビューで語っていましたね。三浦友和・山口百恵夫婦もそうだけど、親が家に主軸を置いているということで、やっぱり子どもは安心すると思うよ。母親が働くな、外に出るな、という意味ではなく、子どものことをきちんと気に掛ける、という意味でね」
――確かに! 両親と気持ちが向き合っている子どもは、精神的に安定している気がします。
高須「そういう意味で、工藤さんは子育て上手! 自分にいろいろな才能があっても一歩引いて、周りを見ながら暮らせるタイプだね。しかもKoki,さんのデビューでキムタク株も上昇中だし、夫育てもなかなかの手腕。こうやって夫や子どもに寄り添う母親がいると、チヤホヤされがちな二世芸能人でも道を踏み外さず、成功しやすいと思うよ!」
<プロフィール>
高須克弥(たかすかつや):
1945年愛知県生まれ。高須クリニック院長。医学博士。昭和大学医学部卒業、同大学院医学研究科博士課程修了。脂肪吸引手術など世界の最新美容外科技術を日本に数多く紹介。金色有功章、紺綬褒章を受章。『その健康法では「早死に」する!』(扶桑社)、『筋と義理を通せば人生はうまくいく』(宝島社)、『ダーリンは70歳/高須帝国の逆襲』(Kindle版)、『行ったり来たり僕の札束』(小学館)、『ダーリンは71歳・高須帝国より愛をこめて』(小学館)。最新刊は『炎上上等』(扶桑社新書)。