何でも自分でまずは試してみるのがモットーの西脇医師は、自身も断糖を実践。3か月で17kg減量、体脂肪率マイナス16%に成功した経験を持つ。
「病気の患者さんには身体の糖質依存を徹底的に抜くために1日の糖質の摂取量を5g~10gに制限することをすすめてきました。ですが、これには病気を治したいという強い、緊迫したモチベーションが必要。本書の目的はダイエットなので、キレイになりたいという人がスムーズに断糖をスタートできるように、糖質の摂取量を1日30gにゆるく設定しました」
さらに、2児を育児中というイラストレーターのアベナオミさんに断糖ダイエットに挑戦してもらい、その経過を綴(つづ)ったコミックエッセイも西脇医師の解説文とともに収録。アべさんのダイエット前の体重は66.5kg、体脂肪率は34.2%。パンやご飯が大好き、かつ運動らしい運動の経験はなく、さらに仕事はデスクワークの自宅作業という、なかなか親近感の持てるプロフィールの持ち主だ。
「私も最初は大丈夫かな!? と心配しました(笑)。でも、2か月半で7kgも減量に成功。その後も継続され、さらに1kg減ったと報告がありました」
コミックエッセイには、アベさんの心の叫びともいえる不安や戸惑い、身体の変化に対する喜びや発見が盛り込まれ、彼女とともに断糖ダイエットを擬似体験できる。もちろん断糖ダイエットのルールや継続する工夫なども楽しく紹介している。そして何より、断糖ダイエットのやり方の大筋がエッセイで読み取れるのはありがたい!