“名古屋人なら食べたことがない人はいない”ともいわれるのが、ラーメンチェーン『スガキヤ』ラーメンのあとにはクリームぜんざいなどの甘味を堪能するのが名古屋人の定番だという。

ラーメン屋と甘味屋が一緒の店というのは、全国でも珍しいのではないでしょうか」

 と笑うのは、広報担当の吉田博之さん。

安さとウマさが健在

 スガキヤは愛知を中心に、北は石川、東は静岡、西は兵庫まで11府県にある。ショッピングセンターのフードコートを中心に、約330店舗を展開している。看板メニュー『ラーメン』は320円と破格!

ポップな赤いスガキヤのカウンター
ポップな赤いスガキヤのカウンター

「食事としてはもちろん、おやつがわりに食べられる方も多いです。コストや人件費などを考えるとギリギリなんですが、頑張っています」

 独特の白いスープは和風豚骨味。

「“名古屋なのに豚骨?”と思われるかもしれませんが、創業当時、周りのラーメン店では豚骨味を出すところが多く、それに合わせたそうです。

 そして、ただの豚骨スープではなく、昆布や魚介からとっただしを合わせ、和風味にこだわりました。スープ完成まではかなり苦労したと聞いています。発売当時は30円ほど。以来、ずっと変わらぬ味です

 ほかにも具が多い『特製ラーメン』『玉子入ラーメン』、季節限定の『ざるラーメン』などなどバラエティー豊か。甘味の人気メニューは『クリームぜんざい』。『ソフトクリーム』や『かき氷』も好評だ。