生の舞台だからこそ気をつけていること
「祖父が言っていたのですが“毎日、舞台に立っている役者は、やっていることは同じでも、お客様は毎日、違う。だから毎日、新しい気持ちで演じなければいけない”という言葉がすごい心に残っていて。僕も、その言葉を常に意識しています」
役者として、言われてうれしいほめ言葉
「“演じていて、すごく楽しそうだね”と言っていただけると、とてもうれしいですね。自分が楽しんでできていれば、お客様も楽しんでいただけていると信じて日々、舞台に立っています」
素の自分から、役へと入る瞬間
「僕は、顔(化粧)をし終わったときが、役に入り込む瞬間です。逆に、幕が下りたら、スッと自然に、普段の自分に戻るような感覚です」
歌舞伎の担い手としてーー
「古典芸能の歌舞伎に対して、敷居が高いと感じられている方も、多いのではないかなと。それを壊すことが、僕たちの役目だと思っています。新作の演目を作るなど、今の若い世代の方々にも、歌舞伎に興味を持っていただけるきっかけを作れればいいなと、感じています。まだまだ先ですが、いつかは新作も自分で作ってみたいと思っていて。ただ、僕が新しい仕掛けなどを考えていても、(市川)猿之助お兄さんは、いつも先に実現されるんです。それがすごく悔しくて、憧れでもあります。だから、新たにすごい仕掛けを考えたり、誰もやったことのない国での歌舞伎の公演もしてみたいです」