同NPOは2015年に設立された。行政からの助成金は一切なく、基本的には寄付金などで運営する団体。
「儲けはないんだよ、貯金崩しながらやって赤字なんだよ、って理事長は言ってました」(前出・古参住民)
NPO法人運営の一方で、ペットホテルやペットセレモニーの運営も手がけていたという。
ペットの葬儀を営んでいたお寺の住職は、
「ペットの供養をするところを探しているって、飛び込みで来ましてね。3~4年前かな。当初は、楽しそうにやっていた気がしますけどね……」
お寺には供養料で1件3000円入るという。供養するだけで、それまでの手続きなどはすべて理事長の管轄だった。事件発覚後、理事長から電話がかかってきた際、
「今は県外にいて……」
と説明したきり、姿をくらませている。
表と裏は全く違う顔
ペット産業をあれこれ手がけていた理事長だが、以前、理事長が住んでいた神奈川県鎌倉市の近隣住民は、
「決して動物好きじゃない。犬の扱い方も知りませんでした」
と、きっぱり。そればかりか仕事上も家庭の中も、問題を抱えていたようなのだ。
「奥さんへのDVがひどかった。結局、離婚したけれど、奥さんはあざだらけ。殴る蹴るは当たり前で、荷物はみんな2階から投げ捨てて、家の中はぐちゃぐちゃでした。
当時は注文住宅の会社を経営していましたが、業績不振で破産手続きをしています。昨年は、同棲していた女性に対してDVをして、略式起訴になったと聞きました。
でも、人当たりはすごくいい。表と裏がまったく違う顔です」
動物を虐待する地金が出たということだったのか。