泰葉が宿泊費を踏み倒した『ハイアットリジェンシー箱根』
泰葉が宿泊費を踏み倒した『ハイアットリジェンシー箱根』
【写真】泰葉が宿泊した「ハイアットリジェンシー箱根」

 つまり、泰葉はブログでホームレス生活をアピールしながらも、実際は同じ日に“超”がつく高級ホテルで優雅なもてなしを受けていたのだ。

 1日でも早く、1円でもいいから返済してもらいたい債権者にとっては腹立たしい話だろう。

 だが、話はそれだけではすまない。なんと100万円近くにもなる9泊分の宿泊費を踏み倒していたのだ!

 ここに1本の音声データがある。

 5月下旬に当ホテルの経理部に勤めるA氏が、泰葉と近しい人物に返済の相談について電話でやりとりした一部始終だ。そこにはA氏が困り果てた様子で、

《一応、5月11日に返済ということで念書をですね、チェックアウトのときに交わさせていただきまして……。私のほうで心配でしたので事前に携帯にお電話を差し上げたんですね。そうしましたら、返答がなかったと。まあ、留守番電話にもなってなかったもので。結局、ご本人と話すことはできませんでした》

 そして会話は続き、

《11日の午後3時までという約束だったので待ったのですが結局、入金がなかったもんですから、それで(泰葉に)電話したんです。そうしたら、着信を見られて返信のほうはいただきました。そのときは総支配人が電話に出ましたので、直接は話していないのです。“6月になれば様子が変わると思うので、それまで待ってほしい”という話でした》

詐欺罪に当たる可能性も

 そして宿泊費が約100万円であることに話題が及ぶとA氏は、

《そうですね…… 》

 と、弱々しくも切実に訴えているのが印象的だった。

 このような“無銭宿泊”は、高級ホテルであればあるほど起こる可能性があるという。

「高級ホテルはお客様を信用するという立場から、チェックインの際にクレジットカードのチェックやデポジット(預かり金)などは受け取らないのです。ただ、このようなスキッパー(未払い客)の情報はグループホテルだけでなく、周辺の宿でも共有されることがあります」(瀧澤氏)

 泰葉は過去に何度かこのホテルを利用している。しかも、芸能人ということもあり、ホテル側もすっかり信用してしまったのだろう。

 そこで、このままホテルの宿泊費を支払わない場合の罪について、刑事事件に詳しい『弁護士法人・響』の徳原聖雨弁護士に聞くと、

「刑事事件としては詐欺罪に当たるでしょう。相手を騙そうとしていたかというところがポイントになり、泰葉さんが初めから宿泊費を払う気がないのに泊まったり、チェックインするときは払うつもりでも、念書を書いたときにウソをつくつもりで書いていれば、詐欺罪が成立する可能性はあります。

 詐欺罪で難しいのは、騙すつもりがあったのかというのを証明すること。ただ、本人が“払うつもりがあった”と言っても、彼女に高級ホテルに泊まって返すだけの収入があるかどうかという点もポイントになってくると思います。それが証明できれば、詐欺罪として10年以下の懲役というかなり重い罪になります」