仮釈放から1年後の'10年に彼は一般女性と結婚。そのとき、祐也は週刊女性のインタビューで三田の過保護ぶりをこう明かしていた。
《多額といっても現金でポンともらっていたわけではないんです。1万円とか2万円とかもらっていて。それを内緒で母と父にもらっていたので、合計すれば数十万円くらいになっていたかな。
(中略)母に“おかしい!(覚せい剤を)やっているんでしょ”と問い詰められました。でも僕は絶対に認めなかった。母はさすがに“信じてない”とはならなくて、小遣いをもらえるという。僕、最低ですね》
壊れゆく祐也
暴力が恐ろしかったからか、三田は彼の言うことに逆らうことができなかったのだろう。だが結婚、そして初孫誕生に彼女は多いに喜んだという。
「結婚とほぼ同時期の8年前に、世田谷区の閑静な住宅街に、三田さんは3階建ての一軒家を、祐也と家族のために1億円ほど出して建ててあげた。
そのころ、ある映画関係者が集まるパーティーで彼女とご一緒したので、幸せそうな祐也さんの様子を聞こうとしたら“こんなところで息子の話をしないで!”って、叱られちゃって。迷惑かけられたし話したくなかったんだろうね」(映画関係者)
33坪と豪邸とは呼べないが、ファミリーで暮らすには十分な広さだ。
「住み始めて4年くらいたったころからか、奥さんと息子さんの姿が見えなくなって、祐也さんがひとりで暮らしているような状況でした。
そのころ、夜になると彼の自宅から奇声やうめき声が聞こえてくるようになったんです。別の日には壁をハンマーのようなもので叩く音もしました。土地柄、夜になるとすごく静かな場所なので、周囲にもかなり聞こえていたと思います」(近所の住民)
数か月後、突如として自宅は売りに出されたが、家の中は異様な光景だったという。
「壁には無数のクギが打たれていて、強く叩いたのか大きくへこんでいる部分もあったといいます。血のような赤いシミや魔方陣のような不可解なマークも壁に描いてあったそうです」(不動産関係者)
妻や子どもは離れ、クスリに溺れていった祐也。それでも現在は逮捕された店から徒歩15分ほどの場所にある都内一等地に立つ家賃50万円の高級マンションに住んでいる。
「彼が家族と住んでいる様子はなかったです。部屋の玄関前やエレベーターホールにタバコをポイ捨てするので、同じフロアの住人から苦情が出ていることは聞きました。まあ、働いている様子もなく、近所をウロウロしている姿は何度か目撃しましたね」(近所の住民)
そこに三田の金銭が見え隠れするのは、否定できないだろう。そこで、金銭援助について聞こうと彼女の自宅マンションのインターホンを押すと、対応したのはお手伝いさんと思われる女性で、取り次いではくれなかった。
来月には喜寿を迎える三田だが、いつまで息子に苦しめられるのだろうかーー。