織田裕二と鈴木保奈美が27年ぶりに共演するということで話題になっている、フジテレビの月9ドラマ『SUITS/スーツ』がいよいよ、放送開始となる。
放送を前にして、ふたりが27年前に共演した、大ヒットドラマ『東京ラブストーリー』(フジテレビ系)が先月再放送され、こちらも予想以上に話題になった。
実に14年ぶり、通算7度目の再放送が放送された。
カップルのすれ違いは当たり前
放送時間からしても現在40〜50代の、リアルタイムでドラマを見ていた人たち、特に女性に向けての放送だったのだと思うが、意外なことに録画して見ていた若い世代も多く、SNSでの書き込みも多く見られている。
『東京ラブストーリー』は、フジの看板ドラマ『月9』の枠で'91年に放送された、いわゆる“トレンディドラマ”だ。
キャッチコピーは、
『東京では誰もがラブストーリーの主人公になる』
いま聞くと、お尻にむず痒さを覚える人も多いのでは。
当時は、まだ、携帯電話も普及しておらず、芸能人やお金持ちが持っている自動車電話があこがれの的で、連絡の手段はたいてい家にある固定電話。
外の電話機から遠隔操作で自宅の留守電を聞くことも可能な時代ではあったが、現在とは比べものにならないほど、カップルの“すれ違い”は、当たり前のようにあった。
「そんな時代に作られた恋愛ドラマでしたから、やきもきするシーンが多く見られました。それが若い視聴者の共感を呼び、視聴率獲得につながっていたんだと思います」(テレビ局関係者)
ドラマが始まる夜9時には、OLが街から消えた、なんて言われたりもした。
年配の人たちは、自分の若いころを思い出し、懐かしさいっぱいで、また、若い子たちは初めて聞かされた“昔話”のように、かえって新鮮に感じたドラマだったのでは。
『東京~』の再放送は、『SUITS』が放送されるにあたって“番宣”であることは言うまでもない。
もくろみ通り、再放送は話題となり、新ドラマに対する期待が膨らんだように見えるが、そう上手くはいかないと言う人もいる。