映画にドラマに舞台と引っぱりだこ。多忙を極める東出だが、こんな一面も見せてくれた。

「僕は仕事人間ではなく、基本的には休みのことばかり考えてます(笑)。僕も人間ですから仕事に行きたくない日もある。そういうときは“あ~仕事行きたくねぇ~!”って大きなひとり言をいってから家を出たり(笑)。でも休みもいただいていますし、精神的にも追い込まれてもない。いたって健康です」

 先日の休みには、家族や友人を引き連れキャンプへ行ったとか。

「でも、現地に到着した瞬間に豪雨に見舞われ、“勇気ある撤退”をしてきました(笑)。もし長いお休みをいただけたら、次は1週間キャンプをしたり、登山をしたり、ゆっくりとした時間の過ごし方をしたいなと思います。来年あたり、真っ黒に日焼けして、登山家みたいな容姿になっているかもしれません(笑)」

10代で三島作品の虜に

「文豪小説を読み始めたのは15~16歳くらいのとき。“そういうのを読んでる自分ってカッコいい!”みたいなところから入りました(笑)。三島作品は文章が美しくて精密で。人間の汚い部分も描かれていてスリリングで不道徳。でもキラキラした世界も感じて、それまでの人生では体験したことのない“スゴイものを読んだ”という不思議な感覚に陥ったのを覚えています

夫婦そろって本好き!

「家には1000冊くらいの本があって、一面本棚の部屋もあります。電子書籍ではなく紙で読むのが好き。処分するのはもったいないので、どうしても手放さなければならないときは人に差し上げるようにしています」

『豊饒の海』 原作:三島由紀夫 脚本:長田育恵 演出:マックス・ウェブスター 出演:東出昌大、宮沢氷魚、首藤康之、笈田ヨシほか 11月3日(土)~12月2日(日)、紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAにて(※11月3日(土)~11月5日(月)はプレビュー公演)