「彼女は自分を必要としてくれる人のために頑張ることが最大のモチベーションなんです。自分のためじゃないんですね。昨年、ソニーミュージック内のエピックレコードに移籍して、今はそのスタッフのために必死になってレコーディングをしています」(同・音楽ライター)

 日本で『Automatic』を発売してデビューしたのが15歳のとき。普通の10代のような生活は送れなかった。

「10代のうちに一生分の仕事をしてしまった。だから、20代は楽しみたいんだと周囲にもよく語っていて、“人間活動”のための休養につながりました。

 実は、彼女のささやかな希望は、家庭を持って夫や子どもを大切にしながら、たまにアルバムを発売するようなマイペースの音楽活動なんです。背景には彼女が幼いころから両親が離婚と再婚を繰り返してバラバラになり、安らげる家庭というものを知らないことがあると思いますよ」(同・音楽ライター)

 宇多田が求めたのは、音楽的に信頼できるパートナーだった。ただ、あまりにも“大物”になってしまった彼女は敬遠されがちに。

「宇多田さんは有名無名にかかわらず、若い才能を探していましたが、なかなかうまくいきません。あの宇多田ヒカルに声をかけられるのは若手にとってはプレッシャーです。小袋成彬さんだけは違いましたね。

 アレンジャーとして宇多田さんをサポートしたり、デュエットしたりしてくれました。一般的には無名でも、業界の評価は高かった」(前出・レコード会社関係者)

 彼のデビュー曲を宇多田がプロデュースしたのも、あくまで音楽的な絆から。しかし、なぜか恋人であるかのように報じられた。

「離婚の原因が彼だとまで言われていました。でも、小袋さんが宇多田さんの恋人のはずがありませんよ。同年代の彼女がすでにいるそうですしね」(スポーツ紙記者)

 離婚にあたって懸念材料だった親権についても、問題はなさそうだ。

息子さんは、もう3歳。日本で出産したそうなので、国籍は日本です。ロンドンで働いていた元夫に合わせてイギリスの永住権が欲しいという報道もありましたが、離婚したので、その必要はなくなりました。

 経済面から見ても、宇多田さんが親権を持つことに問題はなかったのです。ツアーもあるし、ママをやりながら音楽活動するのは大変ですが、頼りになるのは周りのスタッフ。ベビーシッター代わりもしてくれるから安心して任せられるんです」(同・スポーツ紙記者)

 とはいえ、愛する子どものためにも父親の存在は必要だと考えているだろう。もしかしたら、冒頭の白人イケメンとの未来も見据えているのかもしれない。

 彼との関係について、宇多田の所属レコード会社に再三問い合わせたが、担当者不在を理由に、答えが返ってくることはなかった。

 スペインバルでのつかの間の“デート”でリフレッシュした宇多田は、ツアーで最高のパフォーマンスを見せてくれるはずだ。