このような祭り自体、初めて見たという声も現地では上がっているようだが、「橋祭り」は、ラオスで毎年、開催されているコーヒーフェスティバルの会場内で、開催された形となっている。
ある芸能記者は言う。
「『コーヒーフェス』というお祭りは、実際に開催されたものであり、その会場内で催されたものと考えると、広い意味では“お祭り”は正式に開催されたもの、という考え方はできます。
日テレの見解では、橋祭りがここで毎年開催されているような紹介をしたことで誤解を招いたと、この点では謝罪しています。この会場で開催された“第1回”であったとするなら、問題ないともいえます。
さらに、コーヒーフェスの敷地内での開催ということにも触れ、『イベントとセットで催しが行われるケースは珍しいことではなく』と、事前に承知済みだが意図的に紹介しなかったわけではない、としていますので、ここも、問題にはならないようですね」
他にもこのような疑惑を持たれそうな企画が複数あるのではないかと思われるが、同企画では、過去にも「トマト祭」や「チーズ転がし祭」など、海外の有名な祭りに参加している。
時には、そのことが現地の新聞やテレビなどで、日本人の参加が報じられることもあり、実際に開催されている祭りを数多く紹介している。前出の放送作家は言う。
「ネットやSNSが発達した現代では、誰でも調べればすぐわかることだから、明らかに架空のものというのは、まずありえないと思うのですが……。
このような番組の企画会議は、コーディネート会社などから複数提案されるお祭りの中から、面白そうなものを選んでいくというスタイルが多いと思います。だから、日テレの主張通り、番組側が主導した企画や提案ではないのではないでしょうか」
日テレは『イッテQ!』の今後の放送継続を発表しているが、9日時点ではラオス政府でもこの件は問題視され、対応を協議中だという情報もある。
「言うまでもなく、日テレの看板番組ですから打ち切りはなんとしてでも避けたい。お祭り企画を事実上終了させ、番組は継続という形が一番いいと思いますが、ラオス政府が直接関わることになると、もう少し大きな問題に発展する可能性もありますね」(前出・芸能記者)
日曜の夕方、『笑点』から続く、日テレの独走。人気番組の行方は今後も注目だ。
<取材・文/渋谷恭太郎>