年齢を重ねて切り替えができるようになった
─本番直前まで話をしていて役に入り込んでいく木村さんを、共演者は切り替えが早いと口をそろえています。
木村 おしゃべりなんです(笑)。あと忘れっぽいので、美紀さんに忘れる前に言わなくちゃと思うし、セリフも忘れたりしますよ。
水野 全然、ちゃんと覚えてきていますよ。
木村 40歳を越えて体力の限界を感じて、夜10時以降の撮影は厳しいです。顔も疲れてきて、20代とは全然違いますよね。そのときは踏ん張れても翌日には顔がパンパンに腫れてたり(笑)。
水野 そうそう(笑)。
でも、切り替えができるようになってきますよね。家に帰ってからも忙しいので、現場で家のことを考え、あれもこれもしなくちゃと、いろんなタスク(仕事)が常に頭の中にあります。ドラマや映画の現場もキャリアが長くなると勝手もわかってきているので、切り替えができるようになってくるんだと思います。
木村 女性は同時進行でいろんなことを考えられるみたいですけど、男性はひとつに集中しちゃうらしいですね。
水野 だから本番直前までしゃべっていられるし、本番で切り替えられる。私は年齢を重ねて切り替えができるようになったと思います。
木村 私もそうかも。若いときは緊張して、自分のことで精いっぱい。自分勝手だったと思います。
40歳になって早いと感じているので、あっという間に50歳になるんだろうと思っています。
水野 ほんとホント。
木村 40代って早いと思う。だって、もうすぐお正月ですよ!
水野 私はもっとその先を考えて、亡くなるまでに何本の作品に出られて、何ができるのかを考えます。
木村 ホントですか!? ぜひ美紀さんにはアクションやってほしいです。
水野 股関節、大丈夫かな……。
木村 大丈夫です! もったいないですよ! 私は超運動音痴でひざも痛いし、ぎっくり腰にもなりそうなのでダメですけど、偉そうに指示する役ならできるかな(笑)。