おのシーンによってもトレンドは分かれる。自宅で楽しむ“宅飲み”では、トレンドである高アルコールで効率よく酔えるおを好む傾向が強い。

「カジュアルに飲むのが基本。缶酎ハイやハイボールなどは、どんな料理にもまんべんなく合うので選びやすい」(友田さん)

 一方、バーや居屋などお店での“外飲み”の場合、プロが作る美味しい料理に合うおを厳選して、楽しむ人が多いという。

「4月に税法が改正され、麦芽量の5%以内であれば、果実や香辛料、ハーブなどもビールの原料に認められることになりました。フレーバー系ビールの人気が高まりそうです」(友田さん)

 日本では、米本来の味わいを楽しめる純米に注目が。焼酎、ジンやウオツカなどの高アルコールは、ハーブやスパイスが入ったものが出てくると予測。

 また、“日本ワイン”も注目株のひとつ。税法の改正に伴い10月から、国産ぶどうを100%使用し、国内で醸造したワインのみ“日本ワイン”と表示できるように新たにルールが設けられた。

 メルシャン広報担当の清利幸代さんは「これで、より選びやすくなる。日本ワインは、安心・安全なだけでなく、産地や品種、造り手などに関心を持つ愛飲者が増えています」と期待を寄せる。

 ここからは、年末年始の飲みニケーションがさらに楽しくなるおいしいおの最新動向を詳しく紹介!

カスタムできるクラフトビールに注目!

 売れ行き不調が指摘されるビールのなかで、唯一、気を吐いているのが地ビールやクラフトビール。市場全体の出荷量が13年連続で減少する一方、順調に成長を続けている。

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 なかでも、来年の流行として前出・友田さんも推すハーブや果実系のクラフトビールをいち早く提供しているのが『スプリングバレーブルワリー東京』。さっそく東京・代官山のお店に行ってみた。

 天井が高く、開放的な店内に醸造用タンクがズラリ! ガラス張りの中でビールが造られていてワクワクする。まるでビールのテーマパークのような同社は、ビール大手「キリンビール」の企業内ベンチャーだ。