2018年11月28日、Sexy Zoneの松島聡が突発性パニック障害のため活動を休止し、治療に専念することを発表した。本人によると1年ほど前から体調を崩すようになり、ここ1か月ほどで症状がひどくなったという。
メンバーの菊池風磨は「今は心からゆっくり休んでもらいたい。僕たちも目の前のことに精いっぱい向き合っていきたい」とコメントし、しばらくは4人で活動することとなった。
パニック障害と闘ってきた芸能人
パニック障害とは突然、激しい動悸や発汗、ふるえ、めまいなどの症状を引き起こす心の病だが、実は松島聡以外にもパニック障害と闘ってきた芸能人は少なくない。ジャニーズの後輩となるKing & Princeの岩橋玄樹もパニック障害の治療に専念するため、芸能活動を休止している。
18年10月19日放送のドキュメンタリー番組『RIDE ON TIME』(フジテレビ系)に出演した岩橋によると、長い間、パニック障害に悩まされてきたそうで、いったん発作に襲われると、自分の感情をコントロールできなくなってしまうという。
ファンに向けた直筆メッセージには「一生付き合うことになると思っていたパニック障害を克服するチャンスをいただきました。必ず病を克服し、皆様の前に立てる日を目指して治療に専念します」と記されていたが、そこからはパニック障害をなんとしても克服したいという岩橋の強い信念が伝わってくる。
松島と岩橋は、現在、パニック障害と闘っている状態だが、なんとか克服して芸能界復帰を果たしたタレントは意外と多い。
同じくジャニーズ事務所に所属するKinKi Kidsの堂本剛も、パニック障害に苦しんでいた。15歳で地元の奈良県から単身上京し合宿所での生活を始めた堂本は、ホームシックにかかったほか、アイドルとしての虚像と“本当の自分”のギャップに悩み、パニック障害を発症したという。
自身の著書によると、死にたいと思いながら生きていた時期もあったそうだが、そんな堂本の救いになったのが音楽だった。ありのままの自分を表現することで、ようやく病気を克服できたという堂本。そんな彼にとって、音楽はまさに命の恩人と言っても過言ではないだろう。
14年2月23日放送の『情熱大陸』(TBS系)で、パニック障害を患った過去を明かしたのが、歌手で俳優の星野源だ。
星野によると、少年時代にイジメが原因で発症し、精神安定剤を服用する日々が続いたという。それでも症状は改善されず、高校時代には家から出られない時期もあったのだとか。
だが、そんな星野を救ったのが、クレイジーキャッツのヒット曲『だまって俺についてこい』だった。その中の「そのうちなんとかなるだろう」というフレーズに感銘した星野は、「これを信じるしかない」と自分に言い聞かせることで、ようやく心が前向きになれたそうだ。
元プロ野球選手でタレントの長嶋一茂は30歳という遅めの時期にパニック障害を発症している。
当時、読売ジャイアンツの現役選手だった一茂は、神宮の花火大会を楽しんでいた際に周囲の建物がグラグラ揺れ始めるような感覚に襲われ、それ以来、約10年間にわたり闘病生活を送ってきたという。
「気が弱いから、気合が足りないから、こんな病気になるんだ」と自分自身を責め、自殺を考えたこともあったそうだが、漢方を服用するなど、さまざまな対処法を試みたことで、現在はほぼ克服しているのだとか。
パニック障害は他人からなかなか理解されにくい病だけに、一人で苦しむケースも少なくないが、克服して復帰をするケースも多い。松島聡、岩橋玄樹の復帰を待ちたい。