業者の元で飼育していたときは元気だったというが、
「死因について尋ねると、堀井氏は“前の飼育者のせいだ。エサをあげていなかったんじゃないか”などと私のことを責めだしたんです。心当たりはありませんでしたし、死因を特定したかったので死体を返してくれ、と頼みました。しかし“返せない”と言ってきたんです」(前出・業者)
同時期に譲ったというハクトウワシも3年ほどで死亡。死因は特定されていない。
なぜ、同園の動物は次から次へと死んでしまうのか。
チンパンジーは安くなった弁当を
複数の関係者はこの問いかけに「劣悪な飼育環境が影響しているのではないか」と推測する。
以前、飼育場に入ったことがあるという女性は次のように証言する。
「動物は動くことも困難な狭いケージや暗いコンテナ、倉庫に押し込められるようにして飼育されており、掃除もろくにされていません。ケージ(檻)の中はエサの残骸が散らばり、糞尿が垂れ流されている状態でした。おまけに足元には鳥の死骸も転がっていた」
県などの指導を受けて最近では糞やエサが積み重なった土のような状態からかろうじて床が見えるようには改善されたというが……。
エサの量も不十分だという。
前出・知人男性が明かす。
「チンパンジーは安くなった弁当を食べていました。餓死寸前のフェレットを譲りうけた人もいます。もう少し遅かったら共食いを始めていたでしょう」
そんな生活環境で動物は慢性的なストレス状態。
17年6月、めっちゃさわれる動物園のライオンが額から流血、画像がネットで拡散されて炎上する騒動に発展した。ストレスで壁に頭を打ち付けたことが原因だといわれているが、同園は否定している。