「実在した方を1年以上、演じさせていただくことのできる大河ドラマというものは、私にとってとても大きな存在なんです」
大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~』で、主人公・金栗四三(中村勘九郎)の妻である、春野スヤを演じる綾瀬はるか(33)。スヤという人物は、
「とにかく前向きな方。まっすぐで、凛(りん)とした強さもあって、明るくて、太陽のような女性だなと感じています。私自身もポジティブ思考ですし、“こうと思ったらこう!”と曲げない部分があるので、とても共感できます」
スヤの地元は熊本ということで、作中では熊本弁を披露しているが、
「言葉の響きがすごく可愛らしくて。ただ、イントネーションが少し難しくて苦戦しています……。少し間があいて久々に撮影に戻ってきたとき勘九郎さんが現地の方かと思うほど流暢(りゅうちょう)に話されていたので“これはまずい!”と(笑)。もっと頑張らなきゃと思っています」
今回は'13年放送の『八重の桜』以来、6年ぶりの大河出演となるが、
「大好きな大河の撮影のために、また前みたいにNHKに通えることがすごくうれしいです。それに『八重の桜』のときのスタッフさんもいらっしゃるので、気心の知れた方がいる安心感もあります。今回は平成最後の大河ドラマということで、節目らしい、楽しくそして心が温まって、'20年のオリンピックを違う視点で楽しめるきっかけになるような作品にできたらと」