生徒からなめられている
そして、子どもたちには「大人をなめるな」と説く。
「違反をすれば罰則を受ける、授業を聞かなければ学力が伸びない、指導を受け入れなければ礼儀もわからず就職で失敗する。大人をなめることは自分をなめることにつながるんです。結果として社会適応に影響が出てきてしまう。損をするのは君なんだよと伝えたい」(野田代表)
一方、学校現場では教育者としての熱意を失っている教師もいると前出の20代の男性教諭。
「髪を染めるなど校則違反をする生徒が増える時期に入っても、担任の先生が甘くて、何も言わないケースがある。生徒から完全になめられているんです。校則違反をする生徒が多い学校は教師の指導方法が悪いと私は思っています。ここだけは守らせるという共通認識を教員間で持ち、取り組んでいく必要がある」
もし、生徒が突っかかってきたら、教師はどう対処すべきなのか。前出の小森さんは、
「子どもが挑発してくることはよくあること。こっちを向いてほしくて一生懸命、悪さをしてくる。だから教師は、何かつらいことがあるのかもしれないと、寄り添っていくことが必要です。教師にその理解力が求められるのはもちろん、学校全体のバックアップも必要です」
教師の本分は子どもたちを正しく導くことにある。しかし、導くうえでのヒントをキャッチしにくくなっているという。
「休み時間も携帯に没頭し友人と話さない子が多く、友人関係を把握するのが難しくなってきている」(前出・20代男性教諭)
教師にとっては、難しい時代といえそうだ。
※本記事は動画流出直後の情報に基づき、関係性が高いとみられる類似事例などを聞いたものです。コメントしている関係者は詳しい動画流出の背景を知りません