パークで味わえる“生明太子”とは?
そしていよいよ、実際に明太子製造を見学できる見学通路へ。完成までに4つの工程を経るのだが、中でも、卵を塩と下味調味液にひと晩漬ける「塩漬け」は非常に大切な工程で、これによって初めてプチプチ感が生まれるのだとか。
原卵の入荷から出荷用に冷凍されるまで、およそ1週間を要する明太子。伊豆の工場は1日およそ300キロ。大洗の工場では5トン、5000キロが作られている。
「パークいちばんの強みが、この工場が併設されていること。通常、生ものである明太子は冷凍されて出荷します。ですが、ここでは漬け上がったばかりの品物を提供することができるのです。
冷凍ものでは味わえない、粒だちやプチプチ感がしっかりしている“生明太子”が食べられるのは、パークならでは。イチオシです!」
店内の販売ブースには、明太子関連の商品が40種類弱並べられているのだが、1番人気なのが数量限定の『生からし明太子』だ。試食コーナーでは、お客さんが食べた瞬間に「これはうまい!」「おいしい!」と堪能し「この試食はどの商品なの?」と、店員との会話が生まれてくる。
記者も実際に食べてみると、たしかに1粒1粒の食感があり、舌の上でプチプチはじけてうまみが広がってくる。ただ辛いだけじゃないのもおいしい明太子の特徴だ。この試食も来訪する価値アリ、とは言いすぎではない!
もちろん、フードコーナーで提供されているメニューにも生明太子が惜しみなく使用されている。中でもオススメなのが、普段見る2倍以上の大きさはある明太子おにぎり。渡辺さんいわく「明太子のおいしさを知ってもらうために追求した結果」のサイズとのことで、中には生明太子がゴロゴロ。おにぎりの具というよりは“おにぎりが具”のような……。
ほかにも定番の明太パスタや、変わり種の明太ぶたまんや明太ソフトクリームと、これまた撮影したくなるメニューが盛りだくさん。
「あらためて“かねふくの明太子っておいしいね”と思ってもらい、“めんたいパーク行ってきたよ”とお土産話になるような、家族連れにご夫婦、友人同士で気軽に楽しめる、立ち寄れる場所になってくれればいいなと思います」
ドライブコースを迷っているなら、未知のつぶプチ体験をしてみては?
(撮影/渡邉智裕)