事件は今から3年半前、2015年8月23日未明に起きた。現場は、長野県松本市内にあるスナック『ダイヤモンド・リリー』。
長野県警松本署は2月8日、同店の経営者の中原加奈美容疑者(36)、従業員の水野華菜子容疑者(35)、元従業員で無職の月岡愛容疑者(32)の3人を殺人未遂容疑で逮捕した。
毎晩のようにホストクラブへ
捜査関係者は、
「3人は共謀して客の男女2人に、薬物を混入させた飲み物を飲用させて殺害しようとした。被害届を受け、捜査を行い、被疑者らの犯行を特定して逮捕した」
くしくも逮捕日は同店の5周年感謝祭の最終日だった。
被害者は当時、塩尻市在住の無職Aさん(女、当時31)と当時、松本市在住の会社員Bさん(男、当時28)。被害者と加害者には「一部面識があったようだ」(前出・捜査関係者)が詳細は判明していない。
薬物入りのドリンクを飲んだ2人が異変を感じ110番通報。薬物は覚せい剤と伝える一部報道も。搬送後2人は数日間入院し、意識を失うなど命の危機に直面したという。
事件現場は、JR松本駅から徒歩5分ほどの繁華街。老舗スナックのスタッフでさえ、
「過去にそんなことがあったなんて全然、知らなかった」
と驚き中原容疑者について、
「ママは言いたいことをはっきり言う人ですけど、いい人です。店も繁盛していて、事件を起こす理由がわからない」
と何度も首をひねる。従業員の水野容疑者は「明るく、かわいらしい子で、お客さんにも人気があった」とも。