水野容疑者の旧勤務先スナックの関係者はこう伝える。
「当時パパ(愛人)がいて、月々30万円ほどもらっていたんです。そのパパが経営する会社が倒産して……。もともと母子家庭で頼れる人が欲しかったみたいで、パパがいなくなって寂しかったんじゃないかな。ホストに走ったのも、それが原因だと思います」
10代の娘がいるという水野容疑者だが、
「娘の習い事の発表会にも、ホストの彼氏を連れて来ていたと聞きました。(逮捕された)3人は毎晩のようにホストクラブに通っていて、どこからそんなお金が出ていたのか不思議ですよ。市内で、3人を知らないホストはいないんじゃないかってくらい有名人でした」(前出・関係者)
元従業員の月岡容疑者は、昨年末に店を辞め、次のステップに進む途中だった。
「以前から“夜の仕事はあがって、昼の仕事にかえようかな”って話していました。“資格を取って介護の仕事をする”と言っていたんですが……」
と知人女性。こう続ける。
「ママは姉御肌でサバサバした感じ。水野さんは気を遣える優しい人。月岡さんは恋や仕事の相談に乗ってくれた。3人と事件が結びつかない」
次のような証言を得た。当時を知る別の関係者の記憶だ。
「あの夜、ママはほかの店で飲んでいるのを見た。少なくとも、ママは関係ないはず」
逮捕をきっかけに、事件現場付近では「薬物依存の客がいた」「原因は男女関係のもつれ!」「誰かにハメられた」などと、事件のウワサがにわかに活気づいている。
事件当時、毒殺未遂を起こしたスナックで働く3人娘は誰が、どのような役割だったのか。犯行動機は何なのか。ナゾは深まるばかりだ。