男性は一流大学卒限定!
外資系の保険会社にお勤めの40歳、年収800万円の幸枝さんは、入会面談のときに、こんなことをおっしゃっていました。
「できれば私よりも年収のいい男性と結婚したいのですが、そういう男性は限られてしまうと思うので、私は男性の年収よりも学歴にこだわりたいと思っています」
なぜ一流大学を出ていてほしいのか、理由はこうでした。
「そういう方は学生時代に勉強を頑張ったから、その大学に入ることができた。努力ができるという証(あかし)ですよね。自分の人生においても向上心がある方だと思うんです」
「年収にはこだわらない」と言ってはいたものの、最初にお申し込みをかけたのは、ご自身の年収よりも高い男性たちばかりでした。しかし、40代で年収1千万円に近い、またはそれを超える男性たちは、40歳の女性は選ばずに、30代前半、20代にお申し込みをかけるのが現状です。
思うようにお見合いが組めなかったのですが、その中でも年収800万円の国立大卒の男性とお見合いが組めました。しかしお見合いをしたものの、幸枝さんからお断りをしてきました。
「とても誠実でいい人なのはわかりました。ただ、上司と話しているような感じがして、このままお付き合いに進展しても男性として好きになれないと思いました」
“誠実で良い人だけれど、上司と話しているみたい”というのは、お見合いを終えて、相手の男性をお断りするときに女性たちからよく言う言葉です。さらに幸枝さんは、「こんなことを言ってもいいのかな」と前置きしてから、こう続けました。
「顔が嫌い」
いわゆる“生理的に受けつけない”ということでしょうか。この“生理的に受けつけない”というお断りの理由も、女性たちがよく使いますが、判断が自分の感覚なのでやっかいです。
理想の相手は、どこにいるのか
結婚は、ご自身が納得のいくお相手、好きになれるお相手としてこそ幸せになれる。それは確かなことでしょう。
しかしながら、彼女たちが選ぼうとしているお相手は、婚活市場にどのくらいの割合でいるのでしょうか?
まずは、年収1千万円を超えている男性は、就労男性全体の6.92%(国税庁「民間給与実態調査」2017年調べ)しかいません。ここから1千万円以上稼いでいる30代、40代の男性を絞り込むとパーセンテージはもっと少なくなりますし、さらに、婚活対象となる独身者に絞り込むと、もっともっと少なくなりますよね。
一流大学を出ている人たちというのもしかりでしょう。何をもって、どこからが一流というのかその線引きが難しいので、ここはデータで示すことはできません。大学偏差値ピラミッドを作ったとしたら、最先端のところに属する男性(その中でも独身)というのは、おそらく数パーセントの人数になるでしょう。