愛する彼を支えるためには、戸籍上のつながりを持つことが必要だと思ったのかもしれない。希林さんがロックフェスに1度しか行っていない理由については、前出の遠藤さんが話してくれた。
「“あれは也哉子が行くからいいの。也哉子は裕也さんの世界一のファンだから”と言っていましたよ(笑)」
内田夫妻は'04年ごろから定期的にハワイ旅行をするようになっていたが、数年前にはシルバー割引の新幹線チケットを買って、京都旅行を楽しんでいたという。
「止まる駅数が多いチケットしか割引にならないため、希林さんは“あれは遅いのよ~、ジレったかったわ”と愚痴っていましたね(笑)。ふたりが国内旅行もしていたのは意外でした」(前出・『カット&カットヒラタ』スタッフ、以下同)
昨年の夏に放送された『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)が裕也さんの密着取材をした際、番組のナレーションは希林さんが担当した。その放送直後に会うと、
「番組の裕也さんが歌うシーンについての話題になったんです。すると、急に押し黙って、じっくりと噛みしめるように“カッコいいんだぁ~”と目をキラキラさせて言うんです。まるでドラマのワンシーンみたいでしたよ。この人は裕也さんのことを本当に好きなんだなぁと。その瞬間の希林さんは、少女のようにピュアでした」
母として同志として、伴侶として、破天荒な夫への愛を貫き通した妻。常人には理解しがたい内田夫妻の絆は、希林さんの一途で“まじりけのない純なもの”がつなぎとめていたようだ─。