愛する彼を支えるためには、戸籍上のつながりを持つことが必要だと思ったのかもしれない。希林さんがロックフェスに1度しか行っていない理由については、前出の遠藤さんが話してくれた。

「“あれは也哉子が行くからいいの。也哉子は裕也さんの世界一のファンだから”と言っていましたよ(笑)」

朝日新聞'18年10月29日付に掲載された宝島社の企業広告には裕也さんを囲んで家族全員が集まった
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 内田夫妻は'04年ごろから定期的にハワイ旅行をするようになっていたが、数年前にはシルバー割引の新幹線チケットを買って、京都旅行を楽しんでいたという。

「止まる駅数が多いチケットしか割引にならないため、希林さんは“あれは遅いのよ~、ジレったかったわ”と愚痴っていましたね(笑)。ふたりが国内旅行もしていたのは意外でした」(前出・『カット&カットヒラタ』スタッフ、以下同)

 昨年の夏に放送された『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)が裕也さんの密着取材をした際、番組のナレーションは希林さんが担当した。その放送直後に会うと、

「番組の裕也さんが歌うシーンについての話題になったんです。すると、急に押し黙って、じっくりと噛みしめるように“カッコいいんだぁ~”と目をキラキラさせて言うんです。まるでドラマのワンシーンみたいでしたよ。この人は裕也さんのことを本当に好きなんだなぁと。その瞬間の希林さんは、少女のようにピュアでした」

 母として同志として、伴侶として、破天荒な夫への愛を貫き通した妻。常人には理解しがたい内田夫妻の絆は、希林さんの一途で“まじりけのない純なもの”がつなぎとめていたようだ─。