3月12日に麻薬取締法違反の罪で逮捕されていたピエール瀧こと瀧正則被告が、4月4日に保釈された。
「保釈金は400万円。警察署を出ると瀧さんは深々と頭を下げて謝罪。駆けつけたファンたちから“頑張れ!”“めげるな!”の声が飛んでいました」(スポーツ紙記者)
テクノバンド『電気グルーヴ』で'91年にデビュー。近年は、個性派俳優として人気を博していただけに、今回の逮捕は芸能界に大きな衝撃を与えた。
「俳優としての瀧さんのファンは失望した人もいるでしょうけど、長年のファンは、罪は罪かもしれないが、瀧さんと電気グルーヴの作品が好きだから、復帰を期待する人が多いですね」(音楽ライター)
大河ドラマ『いだてん』をはじめ複数のドラマや映画、CMに引っ張りだこだった瀧。その多くが彼の行為によって、打ち切りや差し替えになったため、賠償金はかなりの高額になると報じられている。
「10億円を超えるなどと報じられていますが、そこまでにはならないと聞いています」(レコード会社関係者)
瀧の個人資産では返せず──
逮捕の翌日、電気グルーヴの所属レコード会社は、CDと映像商品の出荷停止と店頭在庫回収、音源、映像のデジタル配信停止の対応をとった。
「ファンからは“やりすぎ”との声もあった対応でしたが、今後も瀧さんを支えていくのは、ほかならぬ所属レコード会社と同系列で、瀧さんとの契約を解除した元所属事務所のようです。賠償金は10億円までの金額にはなりませんが、数億単位にはなり、瀧さん個人の財産では返せません。
不足分は元所属事務所が肩代わりすることになるようです。元所属事務所はたくさんのアーティストを抱えていますが、実際にいま好調なのはネットゲームで、その売り上げが半端じゃないんです。瀧さんの賠償金もそれほどの痛手にはならないでしょうね」(同・レコード会社関係者)
瀧被告の賠償金の肩代わりをすることについて、彼の元所属事務所に問い合わせると、
「それぞれの相手先ごとに協議をさせていただいております。詳細については回答を控えさせていただきます」
音楽業界では、瀧に復帰を持ちかけるレーベルも。
「メジャーレーベルは難しいですが、小さなインディーズ・レーベルは、逮捕やトラブルがあったとしても、固定ファンのいるアーティストは一定の売り上げがあるので、のどから手が出るほど欲しい。
ASKAさんがいい例ですが彼も固定ファンがいて、インディーズから作品をリリースしています。音楽活動をするかしないかは本人次第ですが、いくつかの会社がオファーを考えているそうですよ」(同・レコード会社関係者)
ファンの前に現れるのはいつの日になるか─。