容疑者は黄色いヘルメットや青い作業着で水道工事業者を装っていた。しかし、正門と南門では身分証のチェックと記名を求められるため、それ以外の場所から敷地内に入ったとみられる。そのうえで午前10時50分ごろ中学校の校舎にたどり着き、入り口で水道工事業者を名乗って解錠させると、わずか20分ほどで犯行を終えて正門から出ている。
学校近くの水道工事業者は、
「大学敷地内の水道工事を請け負う業者は入札で決まっています。ですから水道工事を装っても業者名を聞かれるはずで、そのへんをどうクリアしたんでしょうかね」
と首をひねる。
学校の出入り業者は、
「私たち業者は正門で入校時間と退出時間をチェックされるんです。容疑者は入るときは正門を通っていないんですよね。だとしたら出るときに止められると思うのですが」
と疑問を口にした。
事件をうけて保護者の不満が増幅か
次に、どこで着替えたのかがわからない。正門を出るときは作業服姿だったとみられるが、徒歩約5分の東京メトロ茗荷谷駅の防犯カメラは、別の服装に着替えた長谷川容疑者をとらえていたという。
正門から茗荷谷駅までは一本道。コンビニ2店舗、カフェ、レストランなどがあるが容疑者の目撃情報はなかった。脇道をちょっと入ると大塚公園があり、店や公園のトイレで着替えた可能性はある。
犯行時刻の大塚公園は幼児を連れたお母さんたちでにぎわうため、中年男がトイレで着替えれば目立つに違いない。