「元『TOKIO』の山口達也の強制わいせつ容疑や、他人の携帯電話を持ち去った山下智久は、警察ざたにはなりましたが、書類送検で逮捕には至っていません。ほかの警察ざたというと、木村拓哉のスピード違反や、二宮和也や松本潤の衝突事故もありました。また、未成年の飲酒や喫煙騒動でグループ脱退や退所したタレントも複数います」
と、ある芸能ジャーナリストは言う。
逮捕事例だけで見てみると、上記のとおり元SMAPの2人以外、軒並み薬物関連での逮捕となっている。なぜ、薬物に手を出し抜け出すことができなかったのだろうか。前出の芸能ジャーナリストが言う。
「若いころから華やかな世界で活躍しているとさまざまな交流が広がるため、“闇の世界”の人々との接触が増えてしまいます。また、事務所の退所後に薬物に手を出してしまう場合は、たいてい、きらびやかなスポットライトを浴びていた時代との現在のギャップに悩んで、薬物に逃げてしまうのではないでしょうか」
現状よりも視野と活躍の場を広げるための退所が一転、薬物で逮捕されてしまえば、活躍するどころか、活動の場を奪われる。実際に逮捕されたタレントたちが、その後、どのような“活躍”をしたかは、周知の事実。
今回の田口容疑者もしかり。彼が今後、どんな活躍をしても今回の逮捕の事実は消えない。連日、報道されることによって迷惑をこうむっているのは、退所したとはいえ『KAT-TUN』のメンバーやジャニーズタレントの面々だ。
『KAT-TUN』の中丸雄一は26日、『シューイチ』(日本テレビ系)で田口容疑者について「心底、残念。ひっくり返った。元メンバーなので最後まで信じたかったが、使用の供述もあると聞いたので、擁護する点はひとつもない」と言及。
また中居正広や『TOKIO』の国分太一も、それぞれ情報番組内で後輩の逮捕について発言している。
「退所している人間とはいえ、一時期でも同じ事務所で活動していたために、同僚や先輩タレントは発言をせざるえない。またジャニーズタレントの場合、若者に与える影響力が大きく、報道の扱いも厳しい傾向にあります。
何度も『人気アイドルグループKAT-TUNの元メンバー』と、『KAT-TUN』の名前が連呼されていますが、それによって、現在活動している3人が、どんな思いで報道を見聞きしているのか。辞めた人間の悪事とはいえ、彼らのイメージや活動範囲を狭めるばかりです」(同)
退所後にもずっとつきまとう「元ジャニーズ」という看板。その重さを実感するのは、逮捕されたあとではもう遅い。
<取材・文/渋谷恭太郎>