漫画家3人によるドラマ斬り座談会第2弾。三者三様のドラマ愛を語るなか、今期3作のLGBTを盛り込んだ作品で大盛り上がり。その一方で、福山雅治、高橋一生らが主演した話題作に大ブーイング!
中条の渾身の“顔芸”はクセになる
──3人の話題は、高橋一生、斎藤工、滝藤賢一がハイスペックな独身男を演じる『東京独身男子』(テレビ朝日系)から。
上田倫子(以下、上田) 好きなキャストがいっぱい出ているのに期待はずれでした。AK(あえて結婚しない)男子って、いくつだよってところもあるし。
なかはら・ももた(以下、なかはら) 滝藤は去年、NHK朝ドラ『半分、青い。』の主人公・鈴愛のお父さん役。一生と高橋メアリージュンのカップリングにも違和感。キャラクター間違いが多いのがダメで1話しか見られませんでした。
折原みと(以下、折原) そのダメさがクセになるの。昔の“月9”みたい。狙いすぎだけど、臭い靴下のにおいを嗅ぐように、つい見ちゃう。
なかはら ドMですね(笑)。ただ、1話でダメと思っていても回数を重ねて評価されるドラマもありますしね……。
折原 『白衣の戦士!』(日本テレビ系)もひどいけど、元ヤン看護師役の中条あやみの演技がちょっとずつ成長しているのがみえる。中条の渾身の“顔芸”はクセになる。
上田 橋本環奈ならわかるけど、中条あやみって誰?から始まった。
なかはら ほぼ『ナースのお仕事』(フジテレビ系、1996年に第1シリーズスタート)。フジは抗議しないんですかね(笑)。
折原 『─お仕事』の観月ありさは8頭身。『─戦士!」の中条は9頭身。令和を感じる。
福山のセリフ“がんばれ、がんばれ”はパワハラのよう
上田 福山雅治の『集団左遷!!』(TBS系)は(見続けるのを)脱落しそう。福山ファンなのに“面白い”と思えない私に原因があるのかと思うほど。
福山がセリフで言う“がんばれ、がんばれ”はパワハラのようで、主題歌も“がんばろうぜぇ”と歌っていて疲れる。
なかはら 福山でなくてもいい役。堺雅人ならもっとそれっぽい話になったのでは。
折原 軽すぎる『半沢直樹』? 土下座もするエリート銀行マン役で路線変更した福山を見守りたい。
なかはら 福山のいいところを最大限に引き出す、もっとカッコいい役をやってほしい。
上田 福山の妻役を八木亜希子にしたのは、ファンへの配慮? マジ嫁(吹石一恵)だったら、すごかったのに!