“闇出演”した本人たちはノーギャラを強調したが、ダウンタウンの松本人志は「正直、(ノーギャラは)ないと思う」とテレビ番組で言及。では、出演料のかわりに、物品をもらった場合はどうなるのか。前出のテレビ関係者が続ける。
「例えば地方の営業で特産品をもらったとします。その場合は、税金的な意味ではセーフになると思います。金品をもらわないメリットとして、今後、営業を行うことで広告に使ってもらえるなど、その先の仕事につながる可能性がある場合もセーフかと。
ただ、いずれも会社を通さずに営業するという点に関しては、濃いめのグレーになってしまいます。とはいえ、大物芸能人のプライベートなパーティーに参加することで気に入られ、次につながっていくことだってあります。こういう場合は、ノーギャラで完全にプライベートとしての参加なら大丈夫だと思います」
しかし、今回の一件はノーギャラ主張に加え、相手の素性を知らなかったと、みなが言い切っている。そこもモヤッとするポイントだ。
「ノーギャラでお願いできるほど仲がいいのに、相手の素性を知らないというのは普通、考えたらないですよね(笑)。その矛盾はどうしてもつきまとってしまいます」(テレビ関係者)
「友達5000人」と豪語する入江だが、職業や素性を把握せずに“友達”と言っているのだろうか。かつて、入江と交流があった芸能関係者が、ある席でのことを回想する。
「以前、職業まではわかりませんが、とにかくお金持ちの社長さんと入江さんが同席する場にいたのですが、入江さん自身もその社長のことをよくわかっていないように見えました。きっと彼は、それでも“友達”の枠に入るんでしょう。
相手の素性もよくわからないまま人脈を広げているようですから、もしかしたら今回の闇営業も、詐欺グループだとは知らなかったというのは本当の可能性もあります」
とはいえ、闇営業は闇営業。所属会社が契約解除するのも無理はない。この騒動、収束しつつあるが周囲のモヤッと感は晴れることなく、「闇」のままになってしまうのかもしれない。
<取材・文/渋谷恭太郎>