6月後半に流れた、日本中が心配したジャニー喜多川氏が緊急搬送されたというニュース。6月27日時点でジャニーズ事務所からの公式発表がないため、その実態はまったくわからないままだ。そんな中、放送されたのがテレビ東京系の大型音楽特番『テレ東音楽祭2019』。

透けて見えたジャニーさんの哲学

 総合MCのTOKIO・国分太一のもと、5時間の生放送となる同特番は、今回で6回目。毎回、注目されるのがジャニーズアーティストの豪華な出演陣。今回は、KinKi Kids、V6、嵐、NEWS、関ジャニ∞、KAT-TUN、Hey! Say! JUMP、A.B.C-Z、ジャニーズWEST、King & Princeの計10組が出演した。

 例年、夏の音楽特番の先陣を切り、かつ、ジャニーさんのことが気になる中での生放送ということもあり、どのようなトーンで番組が展開されるのかも注目が集まっていた。

 番組開始早々、

「こんばんはー! テレ東音楽祭、始まりまーす!」

 という挨拶とともに国分が登場。引きの画面になると、テレビ東京天王洲スタジオ前の運河に、水圧で宙に浮かぶアクティビティー「フライボード」をやっている姿が明らかになった。ほどなくバランスを崩し、落水。それを、運河の岸から見て爆笑するのが、KinKi KidsとKAT-TUNのメンバー。みんな、とても楽しそう。

 自ら身体を張り、ずぶ濡れのまま岸に上がる国分を、

「さすがッス、先輩」

 と称える亀梨和也。堂本光一は、

「カッコいいかどうかって聞かれると、ちょっと答えようがないです」

 といじり、それに対して、

「これがね、俺の仕事なのよ」

 と答える国分に、

「そこがカッコいいです!」

 と光一。剛は隣で終始苦笑。和気あいあい。

 あるテレビ誌記者は言う。

「ヘンに緊張して硬くなっていたり、無理に笑っているような雰囲気は感じませんでした。実際のジャニーさんの様子はまったくわからない状況ですが、その様子からは、光一の舞台『ENDLESS SHOCK』でおなじみのセリフ“SHOW MUST GO ON”がよぎりました」

「SHOW MUST GO ON」とは、ショービジネスの世界では、たとえどんなことが起きても幕は開けないといけないという、ジャニーさんの哲学のような思いが込められたセリフだ。