SMAPのライブ映像も
パフォーマンスのトップを飾るのは、A.B.C-ZとジャニーズWESTの“スペシャルメドレー”。
「この2組は、昨年も一昨年も番組のトップを飾るのですが、毎回、テレ東の駐車場や局内の通路や倉庫など、いわゆる『ステージ』でないところから届けるパフォーマンスがすっかり恒例となっています。
今回も、スタジオの玄関先につけた車の中からWESTのメンバーが登場するところから始まり、2組のヒット曲をそれぞれが移動しながら歌うスタイル。A.B.C-Zが移動中、たどり着いた先がスタジオだったので、思わず『ついにスタジオへ!』と声をあげてしまいました(笑)」(前出テレビ誌記者)
Hey! Say! JUMPは、<テレビ初>という触れ込みのもと、地上296 m、横浜ランドマークタワー屋上からのパフォーマンスという大胆な試みに挑戦。
「テレビ初、というところがジャニーズっぽくていいのですが、場所と天候の関係で、ものすごい強風の中でのパフォーマンスとなってしまいました。Hey! Say! JUMPは、ダンスもウリのひとつなのに、空撮による引きの映像が遠すぎて全体像がよく見えず。さらに、強風による頭髪の乱れ具合など、余計なことのほうが気になるパフォーマンスになってしまいました(笑)。
あと、番組序盤の18時台に出たA.B.C-Z、WEST、JUMPの3組は、いずれもテレ東で冠番組を持っているんですが、玄関先や空撮で早い時間と、毎回、扱いがある意味ちょっとザツ(笑)。なぜなのか、毎回、気になります」(同)
今回の目玉のひとつが、嵐のテレ東初登場というもの。とはいっても、Jr.時代に出演していたようで、その“秘蔵映像”が流されながら、デビュー曲『A・RA・SHI』はじめ3曲をメドレーで披露。
「事前収録だったようで、スタジオとのトークなどがまったくなかったのが残念でした。この収録がいつだったのか、メンバーの表情で深読みするファンはいそうですけどね」
番組ではテレ東のライブラリーをはじめ、過去のドラマやコンサートの映像が流され、その中には近藤真彦や少年隊、光GENJIなどに加え、SMAPのコンサート映像が流された。あるテレビ局関係者が言う。
「SMAPのコンサート映像のワイプ画面に、太一くんが映ったことが驚きのひとつでした。しかも、事務所を去った、中居・木村以外のメンバーが映るシーンにも、太一くんの顔は映し出されたまま。SMAP解散前は、同じ事務所なのにTOKIOと同じ画面に収まらなかったので、体制の大きな変化を感じました」
ジャニーさんの容体が気になるところだが、変わりつつある事務所の体制とともに、アーティストたちはいつもと変わらぬ笑顔とパフォーマンスをファンに届けてくれた。
その効果もあってか、番組視聴率も、番組歴代最高(関東地区)を記録したという。今後続く他局の音楽特番では、どのような姿を見せてくれるだろうか。
<取材・文/渋谷恭太郎>