盗撮したとされる本人を直撃
7月上旬、久しぶりに帰宅したA氏を自宅前で直撃した。不眠不休で仕事をしていたのか、口元がひどく肌荒れしていて、顔色もすぐれない様子だった。
─Aさんですよね?
「はい」
─『金スマ』の制作現場でのお話を聞きたいんですが。
「あ、はい」
立ち止まって、話を聞くようなそぶりを見せるA氏。
─収録現場で盗撮をしていますよね?
「え。いや、ちょっとわからないんで……」
驚いた表情になったA氏は、顔を下に向けて急に早歩きしだした。
─こちらは証拠動画を入手していて、あなたが映っていますよ?
「ちょっとわからないんで。やめてもらっていいですか」
─番組プロデューサーもこの盗撮動画の存在を知っていましたよね?
「ちょっと困るんで……」
そう話すと、A氏は大通りの信号が赤になる寸前で横断歩道を猛ダッシュで走って逃げる。彼はこちらを何度もうかがいながら、大通りの向こう側に消えていった。
番組制作会社は?
同日、A氏が所属する番組制作会社に問い合わせると、“責任者は不在になることが多いので、取り次げるかどうかわからない”とのことだった。
翌日に問い合わせても“TBSに聞いてほしい”と取りつく島もない。数日後、再度問い合わせると、総務担当者が対応。その数時間後に会社の責任者である社長から折り返しの電話があった。このときは、連絡が遅れたことを謝るなどの対応もしていた。
─貴社に所属するA氏が盗撮をしていますよね?
「はい。もう知っています」
─いつ知ったのですか?
「A氏が取材を受けた日に、本人から聞きました」
─盗撮を認めたのですか?
「はい。本人はすごく反省しています」
─今後、どのような対応策を考えていますか?