また、ある放送作家はこう言う。
「大晦日まで5か月ありますし、今後どのようにこの問題が展開していくかはまったく見えませんが、今の状況で判断すると、これまでのスタイルのままでは笑いにくいですよね。今回の騒動を思い出させて視聴者が冷めてしまわないよう、藤原さんの登場を取りやめる可能性はあります。新しい企画への変更や、出演者の変更なども考えられなくはありません。いずれにせよ、何らかの話し合いはすると思います」
一方、真逆の意見として、一連の問題を円満に終結させるため大晦日の『ガキ使』を使わない手はない、というのは前出の放送作家。
「逆に、一連の騒動をネタとして盛り込んでいくこともあるかもしれません。退社発言をして騒動を大きくしている極楽とんぼの加藤浩次が登場したり、ビートたけしさんや、さっそく吉本ネタを披露したナイツが出たら、盛り上がるでしょう。
今回の騒動、発端は闇営業でしたが、現在の争点は吉本という会社のお家騒動になってしまい、視聴者には直接、関係のない話題ですよね。社長の会見を見て『この人は悪い人じゃなくてダメな人なんだ』という印象を受けた人も多いようなので、“笑い”としての扱いを間違えなければ、視聴者は騒動と切り離して見て、自虐ネタとして笑ってくれるかもしれません」(同放送作家)
7月26日現在、吉本興業は第三者で構成される「経営アドバイザリー委員会」の設置や希望する所属タレントと書面での契約を交わす方針にあると発表している。
「経営陣の姿勢が変わったんだということをしっかり示すことができれば、今後、問題は落ち着いていくと思います。大晦日の特番も、これまでどおり笑って見られるようになるのではないでしょうか」(前出・放送作家)
日々変わっていく状況を見守っていきたい。
<取材・文/渋谷恭太郎>