嘘つきのかまってちゃんの自己顕示欲
「自己顕示欲が強い」(前出・山本さん)という坂野容疑者について、
「自分を評価してくれる人がほしかったのでは。SNSとかでは自分を大きく見せようとしていましたからね」
と見るのは前出の関係者だ。次のように続ける。
「国立大学の医学部中退とツイッターには書いていますが、嘘です。寮の入所者にもかかわらずNPO法人の職員と名乗っていますが、寮の人は“勝手に職員と言っている。困ったものだ”と頭を抱えていました。ほかにも坂野のものと思われるSNSには、“貯金が1000万円ある”とか、“車を所有している”とか書いているようですが、それも嘘。生活保護を受けるときは、資産状況を調べられます。貯金があったり車を持っていたらダメですから、資産なんてあるはずがない」
要するに“見栄っ張りで嘘つきのかまってちゃん”。
「逮捕後、寮のスタッフが坂野容疑者の部屋に清掃に入ると、床や寝具の上には鳥のえさや羽が散らばっていたそうです」(前出・関係者)
わずか体重30グラムのインコの命をもてあそび、その様子を動画で撮影していたという猟奇的愉快犯。
「私も家族も本当にショックで……心を痛めていて……」と、震える声で心境を明かしてくれたのは、坂野容疑者の母親だ。週刊女性の取材に、
「あんなひどいことをする子どもじゃありませんでした。小さいころから動物を可愛がる子で、インコも飼っていて可愛がっていました。いじめるくらいなら、なんで逃がしてあげなかったのか……。
世間のみなさんに申し訳ないです。インコにも、ごめんなさい。本当にごめんなさい」
そう何度も何度も謝罪の言葉を口にした。
逮捕前、坂野容疑者はツイッターのアカウントを変え、毎週のようにグロテスクな虐待動画や写真をアップした。
「私たちは痛みを抱えながら見ていました。『また今週末もアップされるのではないか』とビクビクしていたので、捕まってホッとしました。ただ、今度は投稿せず、秘密裏に虐待する可能性がある。そうなると通報できない。動物愛護法違反の刑罰は軽いので、もっと厳罰化することで虐待の抑止力になるはずです」
と前出・山本さんは訴える。
愛鳥家の中には坂野容疑者の厳罰を求め、嘆願書を提出する動きもあるという。
虐待の末に奪われる小さな命。インコが逃げ惑う姿は、もう見たくない。