朝いちタンパク食をとれるようになったら、次は肝臓をいたわる栄養素もとるように心がけたい。そうすれば、肝臓の機能を高め、効率よく代謝を促進することにつながり、結果として、やせる身体になっていく。

「亜鉛、リコピン、クルクミン、タウリン、オルニチンなどです。実は、これらは調味料やドリンクなどで簡単に取り入れることができます」

「食物繊維」と「ビフィズス菌」

 では、ここからは腸のお話。なぜ腸を整えるのか。それは、

(1)肝臓の機能を高めるために積極的にタンパク質をとろうとすると、どうしても動物性の食品に偏るので、腸が汚れがちになってしまう。すると腸の機能が低下する。

(2)腸の機能が低下すると、食べた栄養素が消化・吸収されないので、エネルギーを消費するための栄養素が不足して、結果的には代謝機能全般が低下。

(3)しかも、栄養素不足になると、身体はエネルギーの消費を抑えてしまい、やせるどころか、「省エネモード」の身体になってしまうこともあり、やせにくくなってしまう。腸の働きが低下しては効率よくやせられないのだ。

「腸の働きを整えるには、食物繊維とビフィズス菌の両方をとるのがポイントです。そこでおすすめしたいのが寒天

 寒天の食物繊維含有量は100gあたり、約74~79g。レタスの約70倍もあります。寒天を100gも食べられないにしても、わずか2gほどとると、便秘や腸内環境改善に効果を発揮するというデータがたくさんあります」

 しかも寒天が重宝なのは、同じく食物繊維が豊富な野菜や豆類、海藻などは料理しなくてはならないけれど、特別加工粉寒天なら調理の必要なし

 コーヒーに入れたり、みそ汁に入れればいい。ご飯を炊くときに加えてもいいのだ。とにかく簡単だ。

 腸には、善玉菌と悪玉菌と日和見菌がいるのは周知のとおり。そして、この3つのバランスで、美腸になるか、汚腸になるかが決まってくる。美腸になるためには善玉菌を増やすこと

 大腸の善玉菌はほとんどがビフィズス菌なので、ビフィズス菌を摂取すればいい。

ヨーグルトなら1日100g、思いついたときにたくさんの量をとりだめするより、毎日とる習慣をつけてくださいね